だいすけおにいさん 幼児期に見た映画で歌の世界に
『おかあさんといっしょ』出身、横山だいすけさん『くまのがっこう』『ふうせんいぬティニー』の映画で主題歌を担当
卒業後に主題歌のオファー。背筋がピッとなる思いでした
清水(以降、――) 『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ & ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』の主題歌を担当されることに決まったとき、どんなお気持ちでしたか?
横山だいすけ(以降、横山) 『おかあさんといっしょ』を卒業して、映画の主題歌のお話をいただいて、本当に背筋がピッとなる思いでした。親子で見てほしい作品なので、9年間うたのおにいさんとして関わってきた年代の子どもたちや、親御さんたちに、また歌を届けられるのはとてもうれしいなぁという気持ちでした。
―― 主題歌『さよならだよ、ミスター』について教えてください。
横山 作詞・作曲の水野良樹さん(いきものがかりのリーダーでギタリスト)に色々お話を聞かせてもらったのですが、“ミスター”というのは、子どもを一人前の人としてちゃんと扱うという意味で、いつかは親の手を離れて独り立ちしていくというときに向けて、今この言葉の意味が分からなくても、子どもに大事な言葉を残しておくという、親のメッセージをいっぱい詰め込んである歌なんだそうです。そのお話を聞いたとき、とても温かいと思いました。『おかあさんといっしょ』の中でも、そういうことをすごく大事にしていて、子ども扱いせず、赤ちゃん言葉のようなものも絶対に使わない、一人の人間として関わっていこうと思っていたので、この歌にリンクするところがいっぱいあると思いました。メロディーも歌詞も覚えやすいので、耳に残る歌だと思います。
―― 一度聞くと、すぐに歌いたくなる曲ですよね。今回、映画化された『くまのがっこう』と『ふうせんいぬティニー』は、子どもたちに大人気の絵本シリーズですが、横山さんはどのような印象をお持ちでしたか?
横山 僕は小さいころから絵本が大好きで、親が読んでくれたり、自分でもたくさん読んだりしたのですが、『くまのがっこう』は優しいタッチというか、何とも言えない温かさを感じる作品だと思います。『ふうせんいぬティニー』は、今回のお仕事をきっかけに知ったのですが、不思議な楽しさがありますよね。新しい感覚というか、シュールっぽいところもあるし。
温かさを感じる『くまのがっこう』
(C)2017 BANDAI/The Bears’ School Movie Project
不思議な楽しさがある『ふうせんいぬティニー』
(C)2017 GenkiKawamura & KenjiroSano /Tinny Movie Project
連載バックナンバー
今週の発散映画&DVDはこれで決まり!
- NON STYLE石田明の双子育児 授乳は任せろ2018.03.20
- 核家族時代だからこそ子どもと話したい家族の歴史2018.03.14
- 『かいけつゾロリ』原ゆたかさん 30周年への思い2017.11.29
- 野外上映あり! 子どもと楽しめる東京国際映画祭2017.10.26
- 夜働いている人にも子どもがいることを想像しよう2017.09.29