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アドラー心理学で考える 結婚生活に必要な「忍耐」

子育て・教育

アドラー心理学で考える 結婚生活に必要な「忍耐」

セックスレスから目を背けることは、パートナーへのリスペクトを欠くことにも

 皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。

 さて、今回のコラムでは、ここ最近、私が見たテレビ番組やウェブの記事のなかから「夫婦関係」をテーマに、アドラー心理学とのつながりを感じたものをご紹介します。

 NHK総合テレビの「鶴瓶の家族に乾杯」は、ステキな家族を求めて日本中を巡る「ぶっつけ本番」の旅番組です。一般の人たちと、司会の笑福亭鶴瓶さんやゲストが繰り広げる、ほのぼのとした会話が魅力的なバラエティー番組ですね。毎週欠かさず見ているわけではないのですが、この夏たまたま見た回は年に一度の海外スペシャル。女優の田中麗奈さんをゲストに迎えた、オーストラリアの旅が放映されていました。

 メルボルンの街角で出会った老夫婦に話しかける鶴瓶さんと田中さん。50年を超える結婚生活を経てもなお、仲むつまじく寄り添って散歩するお二人に、新婚の田中さんが長年二人で仲良く過ごせる秘訣を尋ねたところ、二人が全く同じタイミングで「Patience ! (忍耐!)」と答えたのには笑えました。ただ、このときのお二人の表情はとても柔らかく、言葉の印象とは裏腹に、とても暖かくポジティブな空気がテレビ画面から伝わってくるようでした。なぜでしょうか?

 確かに、「Patience=忍耐」という言葉を聞くと「我慢する」「イヤなことを耐え忍ぶ」といったネガティブなイメージを抱きやすいかもしれません。長い結婚生活を考えれば、ポジティブなことばかりということは考えられず、つらい状況を耐えて乗り越えなければならないことも多いですものね。

 「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

 結婚式で、このような誓いの言葉に「イエス」と互いに答えたからこその夫婦です。現実は、ポジティブなことも、ネガティブなことも、両方体験しながら共に歩んでいくのが結婚生活というものです。

 でも、いつの間にか、ポジティブなことは「当たり前」になってしまい、それに対する感謝の気持ちを忘れがちになる一方で、ネガティブなことにばかり注目していることはないでしょうか?

 「パートナーを責める」
 「自分の不運を嘆く」
 「かわいそうな自分をアピールする」
 「諦めて、不幸を耐え忍ぶ」

といった非建設的な言動が増えてしまっているとしたら、いま一度、結婚式での誓いの言葉を思い返すときかもしれません。

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