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中田敦彦 仕事を始めた妻への夫のイライラ、どうする?

子育て・教育

中田敦彦 仕事を始めた妻への夫のイライラ、どうする?

【夫婦関係の悩み】社会の常識が「フットサル思想」に移行中。マインドの更新を自覚的に

<中田敦彦さんの回答>

十二分に稼ぐ必要はない

A. 現状の日本社会の成熟度は低く、まだまだ男性のほうが稼ぎやすい仕組みになっていますし、そもそもあなたが十二分に稼げているのは、あなたもやるべき家事・育児を妻が担っているからです。育児・家事は女性が従事するもの、との前世代の考え方も残っていますよね。だから、今の一般家庭をサッカーにたとえると、夫がフォワード(主に収入を得る)で、妻はディフェンダー(主に家庭を回す)という形が多い。

 けれど、社会はものすごい速さで「フットサル」へと移行しています。父親と母親の役割がはっきりしていたところを、2人で攻めて2人で守る男女フラットであるほうが健全じゃない? という考え方に変わっているんですね

 今はちょうどその過渡期であるがゆえに、あなたは前世代の価値観を引用して自身の正当性を主張しているわけですが、この思想はちょっと古いですかね。

 あなたの考え方は、これまでの教育の賜物ではあるんですよ。僕らが子どものころ見たアニメ番組はどれを見ても母親は家にいたし、父親は働きに出ていました。性別役割分担がない作品になんて、触れてきていないですよね。「男女はフラットである」とは、新しくて、成熟した思想なんです。これからは、後輩や若い世代と話をするなどして、自覚的に思考の更新をしていったほうがいいと思います。今後の社会常識とかけ離れていく恐れもあると思います。

 加えて、現代男性の大きな課題でもありますが、「十二分に稼ぐ必要はない」ということ。

 男性は家計を回すことと自己実現を取り違えて、「家族みんなのためにもっともっと頑張って、もっともっと昇進しよう」という、より稼ごう、より多くの給与を得ようとの意識にとりつかれてしまいがち。本当は、120%稼いでいるなら、90%~80%にしていいんです。減った分は妻の給料でやりくりすればいい。相談内容を読んでいると、できそうじゃないですか。今の80%でいい、そうなったら、男はもっと楽になれるんです。収入を下げていいから、仕事量を減らせばいいと思います。

 女性に対して、「女らしくあれ」とする価値観は、批判が強まっています。女性蔑視であるとか、女性を型に押し込めるなという運動が進んでいますよね。一方で、男性に対しても「強くあれ」という刷り込みがあまりにも大きい

 僕らの世代は、黄金期を生きていた『週刊少年ジャンプ』のころから、「努力・友情・勝利」という常に努力して勝利することを是とされてきました。どの少年マンガを読んでも、「現状維持」は教えてくれません。『ドラゴンボール』でも強い敵が出てくるし、『スラムダンク』でも対戦チームがどんどん強くなる。常に上を目指せと教わってきました。

 「強くあれ、常に高みを目指せ」という洗脳から、男は解き放たれましょう。そういう僕もまさに今、仕事量を減らしてみたり、仕事の内容を見直してみたりと、「どこまでダメでも(緩めても)いけるんだろう…」と試行錯誤しながら探っているところです。

「より稼ごうと思わなくていい。そうしたら男はもっと楽になれる」

(イラスト/ヤギワタル 撮影/吉澤咲子)

中田敦彦

中田敦彦

1982年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。大学在学中の2005年、お笑いコンビ・オリエンタルラジオとしてデビュー。デビュー直後に「武勇伝」のネタで大ブレイクを果たす。受験勉強で培った分析力を武器に、インテリ芸人としても認知を広げる。12年、タレントの福田萌と結婚し、翌年女児が誕生する。16年は、音楽ユニット「RADIO FISH」による楽曲『PERFECT HUMAN』が話題に。音楽活動でも注目されている。17年1月に男児が生まれ、現在は二児の父。『爆報! THE フライデー』(TBS)、『火曜サプライズ』『ヒルナンデス!』(ともに日テレ)など、多数のレギュラー番組を持つ。著書に『天才の証明』など。中田敦彦Twitter 

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