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東京発“子連れ”半日旅 2歳半の娘と初の山登りへ

【新連載スタート!】『東京発 半日旅』の筆者が“子連れで楽しめる半日旅”に出かける連載コラム。第1回は「鎌倉で山登り」(上)

 子連れ旅行には行きたいけれど、子どもも楽しめるお出かけ先が分からない。そもそも泊まりで出かける余裕がない――。

 そんなDUAL世代にピッタリなのが、「半日旅」という旅のスタイル。『東京発 半日旅』(ワニブックス)の筆者で旅行作家の吉田友和さんは、思い立った瞬間にでも出かけて、半日くらいで帰ってこられる、そんなお手軽で気まぐれな旅を「半日旅」と定義しました。この連載は、そこに“子連れ”という要素を加え、DUAL世代もすぐにでも出かけたくなるような旅ルポをご紹介します。

 第1回のテーマは「古都・鎌倉で人生初の山登り」です。

半日旅について語った、吉田さんの過去インタビューはこちら
気ままに楽しむ「東京発“子連れ”半日旅」の魅力
“子連れ半日旅”はハプニングも思い出に

子どもと旅をすると、大人だけでは気づけない発見がある

 大人とは見えている世界が違うのだなあと思ったのは、娘を動物園へ連れていったときのことだった。

 「ライオンがいるよ!」「あっちにはキリンも!」興奮しながら娘に教えるも、彼女はあまり興味がないようで、そっぽを向いてしまった。揚げ句の果てには檻の前でしゃがみ込んで、真剣な顔で地面を見つめている。はて、どうしたのだろうかと首をかしげていると、娘がうれしそうにこうつぶやいたのだ。

 「アリさんがいるのヨ~」

 ……えっ、アリさん? 想像もしなかったせりふが飛び出てきたから、僕は意表をつかれた。確かに目を凝らして観察してみると、小さなアリが這い回っている。でも、なにも動物園でアリを見なくても……。

 ライオンよりもアリなの? と突っ込みたくなるところだが、娘からすればどうもそうらしい。彼女の目には、檻の向こう側はある意味、異世界のように映るのかもしれない。それよりも現実世界、興味の対象はあくまでも自分の手が届く範囲にいる存在、というわけだ。

 子どもと旅をすると、大人だけでは気が付かない発見がある。そのことが自分にとっても刺激的で、近ごろは旅がますます面白くなってきた。子連れ旅というと、つい保護者的な目線で接しがちだが、新しい旅仲間が増えたぐらいに捉え、一緒になって楽しむよう心がけている。旅は道連れがいたほうが楽しいし、大切な人たちと思い出を共有できるのはすてきなことだと思う。

 そんなわが家の旅模様を紹介しつつ、DUAL読者の家庭でも楽しめそうな旅先や旅の楽しみ方を提案するのが本連載の趣旨である。テーマはズバリ「子連れ半日旅」。旅といっても大げさなものではなく、日帰りで行って帰ってこられる手軽なもの、それでいて近所の公園に遊びに行くよりは達成感が得られるようなものを取り上げていきたいと思う。

 連載第1回の旅を「山登り」にしたのは、娘を自然豊かな場所へ連れていきたかったからだ。うちの場合、子どもが生まれる以前から夫婦そろってアウトドアが趣味だったことも大きい。都会で暮らしているだけでは縁がない本物の自然に、子どもが自らの手で触れることができる機会は貴重だ。

 計画に当たって迷ったのが「どの山に登るか」ということだった。2歳6カ月の娘にとっては、生まれて初めての山登りである。最初からハードなことをして山が嫌いになったら本末転倒なので、なるべく楽なところ、万が一トラブルが生じたとしても、途中でリタイアしやすいとなおいい。

 そんな基準で候補を絞っていき、最終的に決定した行き先が鎌倉だ。

 鎌倉に……山? と意外に感じる人もいるかもしれない。鎌倉といえば寺院がひしめく古都のイメージが強いが、実は少し奥へ入ると風光明媚な山里の風景が広がる。案外山の風景が美しい地域なのだ。

 調べてみると、ハイキングコースも整備されていると分かった。標高もそれほどないから、いざというときにはすぐに街に戻れる点も安心だ。まさに初心者向けの山といえそうではないか! ということで狙いを定めたのだった。

「東京発“子連れ”半日旅」の3カ条
●旅先は子連れで訪れることが可能な場所であること
●午前中に出発すれば、夕食は自宅で取ることができるくらいのゆったりめのスケジュール感であること
●テーマパークなど人が多く集まる場所は基本的には行かないこと
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東京発“子連れ”半日旅

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