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「夫婦とは」心療内科医が分析 共働きの子育て後は

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「夫婦とは」心療内科医が分析 共働きの子育て後は

【DUAL世代の“夫婦道~ふうふどう~”特集】(5)女性は産後、夫に対してではなく、子どもに対してドーパミンが出るようになる

 共働き子育てメディア、日経DUALとして初めて「夫婦」そのものに向き合う特集。夫婦は、私たちにとって当たり前の存在だからこそ、ついないがしろにしがち。でも、ないがしろにし過ぎると、共働き生活の根底を揺るがせるリスクにもなりかねません。また、夫婦生活がうまくいっていると子育てと仕事の両立がスムーズにいきやすいという事実もあります。共働き世帯数が専業主婦世帯数を抜き、“人生100年”時代に突入するという私たち世代には、これまでにない「夫婦像」を形作っていかなければいけないという使命があります。その一助となるべく、本特集を企画しました。第5回は、心療内科医の姫野友美先生に、人生のフェーズごとに共働き子育て夫婦の体内で起きていることを医学的に説明していただきながら、“本当の幸せのカタチ”を探っていきます。

【DUAL世代の“夫婦道~ふうふどう~”特集】
第1回 りゅうちぇる「いちいち伝え合う」のが僕とぺこりん
第2回 共働き夫婦の75.9%が「幸せ」!鍵を握るのは?
第3回 共働き「今の配偶者と一生連れ添いたい」75.3%
第4回 不毛なケンカよりも賢い議論を 仲良し夫婦の極意
第5回 「夫婦とは」心療内科医が分析 共働きの子育て後は ←今回はココ
第6回 子の頑張りを共に応援できるかが夫婦円満の分かれ道

結婚前の2人を結び付けていたのは、ドーパミンとPEA

「結婚後は『好き好きラブラブ』という状態から、『私たち、一緒にいて、違和感ないよね』という落ち着いた状態に移行していきます」(心療内科医・姫野友美先生)

 人間は、脳の中の神経伝達物質、つまり、脳内ホルモンに支配されています。今日は、この脳内ホルモンという切り口で、夫婦の関係性を説明したいと思います。なお、男女の違いを話していきますが、あくまで一般的なものだと捉えてください。男性でも女性に近い感覚、女性でも男性に近い感覚をお持ちの方もいらっしゃいます。個人差がある、ということを前提にお読みください。

 さて、恋愛中の男女を結び付けるホルモンは、「ワクワクドキドキ」する感情を生む、快感ホルモン、ドーパミンです。例えば、手をつないだり、抱き合ったり、セックスしたりするとドーパミンが分泌され、脳に快感刺激が伝わります。恋人同士は、デートの後もまたそのドーパミンが欲しくて、次もまた会いたくなります。ドーパミンには、いわば“目くらまし”の効果もあり、相手の欠点も見えにくくします。さらに、恋愛により、フェニル・エチル・アミン(PEA)という恋愛ホルモンも出ます。恋に落ちると、このPEAのはたらきにより、人は“麻薬中毒状態”になります。「あなた以外、目に入らない」という状態が加速し、お互いをどんどん好きになっていく、という仕組みです。

結婚して落ち着くと、セロトニンの出番

 このドーパミンとPEAによる“恋の魔法”は結婚後、解けてしまいます。特にPEAは、恋愛開始後、3年で枯渇します。その後は、“幸せ(癒やし)ホルモン”であるセロトニンの分泌が活発になり、2人の関係性維持を助けてくれるようになるのです。セロトニンの作用は、気持ちを安定させること。「好き好きラブラブ」という状態から、「私たち、一緒にいて、違和感ないよね」という落ち着いた状態に移行していくのです。

 さて、ここで、あるデータを紹介しましょう。離婚する夫婦のうち、結婚後何年目に離婚した夫婦が一番多いと思いますか? 正解は「5年未満」。結婚後5年未満に離婚する割合が最も高く、33.6%に上ります。その後、結婚後の期間が長くなるにつれ、この比率はどんどん下がっていくことが分かっています(「平成28年 人口動態調査」厚生労働省)。つまり、夫婦関係は最初の5年を乗り切れば、あとは何とかなるといえるのです。

 また、結婚後も、セックスをすることにより、男女ともにオキシトシンとバソプレシンが分泌されます。オキシトシンは相手に触ったり、目と目で見つめ合ったりすることによって出てくるホルモンで、信頼関係を築き、心地よい幸福感をもたらすもの。母親の乳汁分泌を促すホルモンでもあります。バソプレシンは、本来は抗利尿ホルモンなのですが、男性の中では「相手を守りたい」と思わせる作用があるようです。

 さて、結婚後のセロトニンの作用により、幸せ状態になりますが、これも長期にわたって継続すると、その幸せな状態に飽きてしまうのが人間の悲しい性。今度はドーパミンが欲しくなるのです。これがいわゆる“7年目の浮気”につながるといえます。その後、どうなるかというと、実はドーパミン分泌には大きなエネルギーが必要とされるため、疲れてまたセロトニンを求めるようになり、再び家庭に帰ってくるというわけです。人生は、この繰り返しだというべきでしょう。

<次のページからの内容>
● 女性は産後、夫に対してではなく、子どもに対してドーパミンが出る
● 霊長類のオスには「育児」がプログラミングされていない
● 子どもに対する「可愛い」という感覚も、男女では微妙に異なる
● 男性が他の女性や「仕事」に行ってしまうわけ
● 理論で納得する男性、自分で“気が付く”女性
● 冷え切った夫婦がすべき「夫婦円満を取り戻す秘策」
● 夫婦は「ちょっと嫌い」でちょうどいい
次ページ 家の中でも、お互いのテリトリーを大事...

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