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生活・家事

矢沢心のトークショー 妊活は夫婦で寄り添いながら

WOMAN EXPO TOKYO 2018で矢沢心(女優)×善方裕美(よしかた産婦人科副院長)による“妊活”トークショーをリポート

 去る5月19日、20日の2日間にわたり、WOMAN EXPO TOKYO 2018が六本木・東京ミッドタウンで開催され、多くの女性やファミリーが訪れました。2日目には「元気な赤ちゃんを授かるために、いま出来ること『働く女性のための妊活セミナー』」が開かれ、中には赤ちゃんやお子さんを連れた参加者の姿も見られました。

 日経DUALで「矢沢心と魔裟斗の『諦めない不妊治療』」を連載、書籍『夫婦で歩んだ不妊治療』にまとめて大反響を呼んだ矢沢心さんをお迎えしてのトークショーも開催され、250人ほどの方々が参加し、立ち見が出るほどの大盛況となりました。

会場は満席で、立ち見が出るほどの大盛況に

まずは「ブライダルチェック」で婦人科検診を

 セミナーは、よしかた産婦人科副院長・善方裕美先生による講演からスタート。ご自身も3人の女の子のママである善方先生から、妊活のポイントについてスライドとレジュメを使いながらお話がありました。

 排卵や受精、着床といった妊娠の仕組みや、日本の体外受精による出産率が際立って低いこととその理由、卵子の老化を止める方法など生殖医療の現実に触れた後、赤ちゃんを授かるために日常生活の中でできることを説明。同じ働く女性としての立場から、通勤時や仕事の合間、料理をしながらでもできるエクササイズなどについても具体的なアドバイスがあり、参加者は真剣に耳を傾けていました。

 続いて行われたのは、ロート製薬 広報・CSV推進部 PR&SNグループの宮下侑子さんによる「おうちで始める妊活 ドゥーテスト排卵日予測検査薬」、第一三共ヘルスケア クリーンデンタルブランドマネージャーの西原良介さんによる「妊婦さんと歯周病について」というプレゼンテーション。多くの人が誤解しやすい「赤ちゃんが最も授かりやすいタイミング」や、あまり知られていない歯周病が妊娠に及ぼす影響についてなど、興味深い内容が語られました。

 そして最後を飾ったのは、日経BP社 日経BP総研 メディカル・ヘルスラボの黒住紗織主任研究員を聞き手とした、矢沢心さんと善方裕美先生のトークショーです。まずは矢沢さんが妊活を始めるきっかけであり、10代のころに診断された「多嚢胞性卵巣症候群」の話題から始まりました。

 善方先生は、「名前が長いのでよほどひどい病気かと思われがちなんですけど、そんなことはありません。病気と認識しないで妊娠されて、“いつも生理不順なんだけどたまたま“という方は多いです」と説明。その他にも出血が多かったり、生理痛がひどかったりする場合など、「少しでも気になることがあったら“ブライダルチェック”という名称で婦人科検診が行われているので積極的に受けてみてほしいですね」と続けました。

 常々「自分の体を知ることが大切」と訴えている矢沢さんからも、経験したからこその実感のこもった言葉が。「自分の体を知ることで、未来設計ができると思うんです。私の場合は“自然妊娠はなかなか難しいだろうから早めに不妊治療にとりかかろう”“その際、仕事場に近い病院はどこか調べよう”など対処方法を考えることもできたので、早めに検診を受けることは前向きに妊活していくためのポイントかなと思います」。

ケアをしたら体は変わる

 最初に行われた善方先生の講演内容から、「妊娠のためには生活習慣も大事」という話題に話が及ぶと、矢沢さんは、「20代前半は仕事が忙しくて睡眠時間がバラバラ。とにかく朝が起きられないし、朝食も食べられなかったです。ファッションを楽しみたい年頃だったので、ヒールを履いて肩や足を出した服装をしたりもしていました」という過去を告白。

 そんな矢沢さんが変わったのは、当時現役K-1選手として活躍していた魔裟斗さんの体に対する綿密なケアを間近で見るようになったからだといいます。「私も手首、足首などの“首”と名のつく部分を冷やさない、ヒールを履かないなど、少しずつ気を付けるようになりました。そうしたら、それまでは体のどこを触っても冷たいし、生理の血も暗い色だったのが、変わってきたんです。ケアしてあげたら体はこんなに変わるんだなと実感しました」。

 それを受けて、善方先生が血流を良くして冷えを解消する「三陰交」というツボを紹介したり、「運動は好きじゃない」と公言する矢沢さんが魔裟斗さんに言われてお子さんを抱っこしながらスクワットをした話を披露したり、トークショーは和気あいあいの雰囲気に。

よしかた産婦人科副院長・善方裕美先生

 矢沢さんから、赤ちゃんを抱っこするのではなく水を入れたペットボトルを抱えながらスクワットする方法も紹介され、「何かをしながらする“ながら運動”でもいいんじゃないかな。そのくらいのほうがストレスもたまらない。やらなきゃいけないというストレスって大きいと思う」という話が出ると、話題は働く女性のストレスコントロールへ。不妊治療のことなどを記していた日記を書かなければいけないと思いこみ、発散しているつもりが追い込まれていたという矢沢さん。やめた途端に変化があったと話します。

 「振り返ることをやめたら、“自分がいけなかったんだ”というマイナス思考がなくなって自分を褒めてあげられるようになったし、よく眠れるようになりました。ストレスって、自分でケアしてあげないと軽減できないものなんだなと分かりました」

 善方先生からも「日々の生活の中で今の自分に負荷をかけるんじゃなくて、“今でも十分かも”ということを探すと、ホッとできるかもしれません」とエールが送られました。

1日1回、自分を褒めてあげる機会を

 トークショーの最後には、お二人から赤ちゃんを授かるためのアドバイスが。

 「妊娠するためにできることは全部やろうって思っていたんですが、疲れて自分を責めてしまうこともありました。でも、妊娠は自分だけの問題ではないし、パートナーだけに頑張ってほしいわけでもない。これは私が今まで生きてきて思ったことなんですが、パートナーでも友人でも、相手に優しくすると相手も自分に優しくしてくれる。せっかく大好きな人の赤ちゃんを授かりたくて妊活をしているのだから、ぜひ夫婦仲良く寄り添いながら、楽しく過ごしていただきたいですね。そして、 “今日も自分、頑張ったな!”って、1日1回、褒めてあげる機会をつくってもらえたらなと思います」(矢沢さん)

 「ここまでは医師としての立場で裏付けのあることだけお話ししなくてはと思っていましたが、きっと赤ちゃんって、空の上から見ていて、楽しそうな家族とか幸せそうなパパ・ママのところに行こうとすると思うんです。だから、“きっと来るよね”という気持ちで、日々を幸せに過ごそうと思っていると、ちゃんと下りてきてくれます。今の生殖医療はとても発達していますが、授かった命がちゃんと大きくなっていくのは、とても奇跡的なこと。今は来ていないけれど見守ってくれている赤ちゃんがいるかもしれないと思うことで、日々が充実するんじゃないかなと思います」(善方先生)

 トークショー終了後には、日経DUALでの連載に加筆・修正し、今年2月に出版された『夫婦で歩んだ不妊治療 あきらめなかった4年間』を購入された方を対象に、矢沢さんがサイン会を実施。一人ひとりに対してにこやかに「こんにちは。今日はありがとうございます!」と話しかける矢沢さんに、参加者からも「夫の名前も一緒に書いてもらえますか?」「妊活におすすめの料理はありますか?」などのお願いや質問が。矢沢さんの親しみやすく思いやりのある人柄がにじみ出るサイン会となりました。

一人ひとりに対してにこやかに、丁寧に応対する矢沢さん

(取材・文/荒木晶子 撮影/岩澤修平)

矢沢心
女優・タレント
1981年東京生まれ。1997年デビュー。
夫である魔裟斗さんは、日本人初のK-1世界王者として知られる。
著書に『ベビ待ちゴコロの支え方』(主婦の友社)など。
日々の暮らしをつづったオフィシャルブログも人気。
「コロコロこころ」https://ameblo.jp/yazawa-shin/
現在、同ブログにて不妊治療で悩む女性を対象にした「お茶会」の参加者を募集中です。

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