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親野智可等 子どもの地頭を育てる「知識の杭」

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親野智可等 子どもの地頭を育てる「知識の杭」

【地頭がいい子を育てる暮らし方 特集(1)】 地頭を決める3つの要因/「本物体験」はなぜいいのか/楽しく知識を蓄えるグッズ

 「地頭のいい子」と聞くと、どんな印象でしょうか。単に「頭がいい子」よりも、世の中を逞しく生きていけるような、真の能力があるような、そんな響きを感じませんか。

 でも「地」頭って何?と言われると、考えてしまいますよね。地頭がいいって何? 地頭って何歳で決まるの? 子どもの地頭をよくするためには、親は何をすればいいの? ――DUAL11月特集では、そんな地頭について考えていきます。

 1回目のこの記事では、小学校教員として23年間教育現場の最前線に立ち、現在は「親力(おやりょく)」について多数の本を執筆、全国の小学校の講演会などでもひっぱりだこの教育評論家・親野智可等さんに、「地頭をよくするために、子どもの側にあったほうがいいもの、子どもがしたほうがいいこと」について、じっくりと話を聞きました。

【地頭がいい子を育てる暮らし方 特集】
第1回 親野智可等 子どもの地頭を育てる「知識の杭」 ←今回はココ!
第2回 茂木健一郎 「理三に受かるような子には育てるな」 ←こちらも公開中
第3回 地頭の良さは両親の遺伝子しだい? それとも環境?
第4回 地頭はOS デキる子がしているバージョンアップ法
第5回 たった4つでOK! 地頭をよくするマジックワード

地頭がいいと思う子は知的好奇心が旺盛。ではどうすれば…

 こんにちは、親野智可等です。早速ですが、私が地頭がいいなぁと感じる子は、知的好奇心が旺盛なことが多いです。なぜ知的好奇心があるのかというと、子どものときから生活や遊びのなかで、知的に鍛えられているからです。

親野智可等さん

 私は「楽しく勉強する」という意味の「楽勉(ラクベン)」を推奨しています。生活や遊びの中で、楽しく、ラクに、知的に鍛えることが、一番効果的だからです。

 例えば、まだ算数を習っていない子の場合でも、丸いピザを切り分けるとき、「一枚のピザを半分に切ると二つになるでしょう。そのうちの一つのことを、2分の1というんだよ」「じゃあこの2つに切ったうちの一つを、また半分に切ったら?」「そうすると、4つに分けたうちの1つだから、4分の1だよ」「2と4だと4のほうが大きいのに、4分の1のピザのほうが小さいね。なんでだろうね」などという会話をすることができます。そうすると、子どもでも分数の概念が何となく分かってきます。

 学校で分数を勉強するときは、テープを使って、半分に切ったら、さらに半分に切ったら…と教えられることが多いですが、テープだと子どもはなかなか興味が持てません。本当はケーキを使えたらいいのですが、予算も時間も限られているので仕方がないですよね。

 他にもプールに行ったとき、よく「水深1.2メートル」という表示があります。ここから小数の話につなげることもできます。50メートル走のタイムにも、小数が出てきますね。

 このように、日常のなかで知的に鍛えられる場面はたくさんありますが、大事なことは「嫌がったり、無理だなと思ったら、そこまでにする」ということ。あくまで楽しんで、興味をもってもらわないと始まりません。

 私は「地頭がいい」ということには、3つの要因が関係していると思います。

<次のページからの内容>
● 地頭をよくする3つの要因
● 地頭を伸ばす「本物体験」
● 「土星」を例に、知識の杭を考える
● 「本物体験」を補う「楽勉」グッズ
● 図鑑、かるた、地図帳…なぜ地頭に効くのか
● ワーキングメモリを鍛える「間違いさがし」、語彙を増やす「なぞなぞ」

次ページ 「知識の杭」をできるだけたくさん打つ...

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