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小島慶子 あらゆる家事は、子どもへの手紙なのだ

生活・家事

小島慶子 あらゆる家事は、子どもへの手紙なのだ

「ママが料理に復帰した!」と大喜びの家族。キッチンと私の心に、7年間の冒険を経て日常が戻ってきたのかな

 久々に料理をしようと思い立った。母、再びキッチンに立つ。我が家の事件だ。

 料理が100%夫の担当になって、5年ほど経つ。もともと共働きでどっちも料理をしていたが、夫が仕事をやめたり、一家で豪州に引っ越したり、いろんな理由があって、我が家の場合はその形で落ち着いた。

 私は日本での出稼ぎ中は自炊しているが、パースのキッチンは通年使用している夫によってカスタマイズされているため、どこに何があるのか把握できない。食器や調理器具の一部は4年前に引っ越してきたときにとりあえず収納したまま。私が日本に出稼ぎに行っている間、夫は家族4人分の家財道具の荷ほどきをほぼ一人でやらねばならなかった。塩と砂糖はどこに置くべきかなんて、熟考する暇はなかっただろう。

キッチンで邪魔者扱いされる世間の男性に共感!

 料理というのはとても複雑で、献立を考えて買い出しをし、短い時間で調理して食卓に出すという一連の流れをこなすには、高い集中力が必要だ。忙しい夫婦が何のトラブルもなくこれを入れ替え可能な体制でやってのけるには、互いの脳の情報が瞬時に共有のクラウドに上がる仕組みでもない限り、難しいだろう(そしてそんなクラウドは、誰も幸せにしない)。今の私には、キッチンでオロオロし、ついには邪魔者扱いされる男たちの切なさが、ちょっと分かる気がするのだ。余計なことをされたら調子が狂う、という妻側の気持ちもわかるだけに、宙に浮いたやる気が悲しい。

西オーストラリア州、マーガレット・リバーから車で30分ほどのところにあるHamelin Bay。朝、野生のエイが波打ち際までやってきます。近くの売店で売っている魚の頭をあげる女性。手前にいる息子が一つもらって試したところ、ヌメヌメして柔らかいエイの口が手に触れたそうです。近くで見ていると存在感がどことなく犬っぽく見えてくるから不思議…。
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