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「孫ブルー」の原因は、孫の世話の“強要”にある

“りんだ先生”こと林田香織と、株式会社ファミーリエ代表の徳倉康之さんが「祖父母を巻き込んだ育児」について語る(下)

 ママ一人に育児、家事の負担がかかってしまう“ワンオペ”解消に向けたノウハウとして、様々なリソースと連携したマルチオペレーション型の「マルオペ育児」へのシフトを提案する本連載。今回のテーマは祖父母との連携です。

 関東から実家のある香川県に移住しチームわが家を構築した三児のパパ、株式会社ファミーリエ代表の徳倉康之さんにお話を伺いました。上編では、徳倉さんご家族がご両親も含めた家族全体の幸せを考えて香川への移住を決断した経緯を伺いました。下編では、祖父母を巻き込んだ「Team わが家」の構築について具体的に伺います。キーワードは「能動的な関わり」と「地縁」です。

大切なのは「祖父母に孫の世話を強要しないこと」

林田香織(以下、林田) 現在の徳倉家の育児体制「Team わが家」は、どのような状況ですか?

徳倉康之さん(以下、敬称略) 両親と近居スタイルをとっていますが、家事・育児は基本的に夫婦二人で回しています。両親に頼むのは、どうしても子どもの送迎ができないときや私か妻が体調不良のとき、子どもの体調不良のときなどですね。ご飯もしょっちゅう一緒に食べますし、子どもたちもお互いの家を自由に行き来しています。旅行もよく一緒に行きます。

林田 最近では「孫ブルー」という言葉もありますが、ついつい頼り過ぎて関係が悪くなることもあるかと思います。“じいじ&ばあば”に上手に頼りつつ、良好な関係を保つにはどのような心がけが必要でしょうか?

徳倉 一番大切なのは、自分たちの都合だけで祖父母に孫の世話を強要しないということですね。例えば、「今度の週末、夫婦共に仕事だから、子どもたちのことを見ていてくれる?」と頼んだとしましょう。それでも多くの祖父母は面倒を見てくれると思いますが、頼まれて世話をするというのは、祖父母の気持ちとしては負担に感じるものなんです。でも、日常的に関わっている孫から普段の営みの流れで「今度の週末、おじいちゃんちに遊びに行ってもいい?」と聞かれたら、それは「負担」ではなく「喜び」となります。孫の世話を頼まれたから仕方なく面倒を見るという受動的な関わりから、かわいい孫と、豊かで楽しい時間を一緒に過ごすという能動的な関わりになるんです。

 私は、この「能動的に関わってもらう」がとても大事だと考えています。能動的な行為は、自ら楽しんでやってくれるからです。

林田 なるほど。「困っているから助けて」ではなく、「家族みんなの幸せの最大公約数」という考えが土台となった日常があってこそ生まれる、自然な営みになるということですね。自己都合で押し付けられるのではなく、かわいい孫が慕ってきてくれるのなら、おじいちゃんもおばあちゃんもうれしいに決まっていますよね。

徳倉 もちろん、どうしてもお願いしなければならないときもありますが、ほとんどしていません。外出や遊びの約束なども、子どもが勝手にしてきたりしますが、そこにはあえて介入しません。祖父母は孫との直接のやりとりが楽しいのであって、そこに私たちが入ってしまうと水を差すことになると思うからです。

 また、逆に祖父母から何か頼まれたり、誘われたりしたときは、最大限の努力をしてそれをかなえます。私は何か用事があっても、変更できそうなものならスケジュールを動かしてでも、祖父母との時間を優先することにしています。そう心掛けることで、祖父母と私たち夫婦、子どもみんなが良好な関係を保つことができるからです。そうしておくと、こちらからお願いしなくても、向こうから心配して助けてくれるようにもなります

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