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「発達性読み書き障害」の息子が高校受験に合格した

子育て・教育

「発達性読み書き障害」の息子が高校受験に合格した

1クラスに3人程度いると言われる「発達性読み書き障害」。3人のお子さんのママで漫画家の千葉リョウコさんの体験談

 4歳と7歳を子育て中のデュアラーママでアナウンサー、子育て中の家族の心に寄り添うメディア&プロジェクト「ホリプロ保育園」えんちょーを務める安田美香さん。「ホリプロ保育園」で取材した人やニュースをあれこれ深掘りしていくインタビューをお届けしています。今回のゲストは、『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』(ポプラ社)の著者で漫画家の千葉リョウコさんです。

 「ホリプロ保育園」えんちょー安田美香です! 「ホリプロ保育園」とは、本当の保育園ではありません。子育て家族の心に寄り添うメディアであり、プロジェクトです。SNSで子育て情報を発信したり、リアルなイベントを開催したりしています。

 今回のゲストは、漫画家の千葉リョウコさんです。千葉さんは、高2、中3、小2の3人のお子さんを育てているママ。長男のフユくんが小学6年生のときに「発達性ディスレクシア」と判定され、親子でトレーニングや受験に取り組んできた日々を『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』(ポプラ社)にまとめ、2017年7月に出版されました。

 千葉さんには、著書の中にも登場する千葉さんご自身のイラストでご登場いただき、専門家ではなく一人のママとしてお話を伺いました。

>>千葉リョウコさんインタビュー動画をご覧いただけます

日本の小学生の8%弱が「発達性ディスレクシア」

安田 「発達性ディスレクシア」、日本語で言うと「発達性読み書き障害」という言葉を、私は今回初めて知りました。日本ではまだまだ、認知されていない言葉ですね。

千葉さん(以下、敬称略) そう思います。私も、息子が「発達性ディスレクシア」だと判定される前まで、この言葉を知りませんでした。息子を検査してくださり、この本の監修もしてくださった筑波大学教授の宇野彰先生の調査によると、「発達性ディスレクシアの子どもは、40人学級に3人はいる」のだそうです(日本の小学1~6年生を対象とした調査で、8%弱がディスレクシアだという結果が出ている〈Uno et al.2009〉)。

安田 その数字を聞いて、驚きました。かなり身近にいるはずなのに、あまり知られていないのが現状ですよね?

千葉 はい。認知度も低く、対応してくれる機関もまだまだ少ないのが実際のところです。

安田 千葉さんの著書『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』の中から抜粋させていただきますと、「発達性ディスレクシアとは、発達障害の一種で、知能や聴いて理解する力には問題がないとしても、読み書きの能力だけに特に困難を示す症状。練習しても音読ができないとか、音読できたとしてもスピードが遅いとか、漢字や仮名の形を思い出すことが難しい」とのことですね。

千葉 はい。長男のフユが小学1年生になった頃から、この子は読み書きが遅いのではと、少しずつ違和感を覚えるようになりました。

安田 フユくんは、具体的にどんなことが苦手だったのでしょうか?

千葉 ひらがなの形を認識することから怪しかったですね。小学2年生になっても、なかなか字を書けるようにならなくて、特に漢字の宿題は、ノートで1ページ練習するのに1時間もかかっていました。

安田 他のことは普通にできるのに、読み書きだけが苦手だったんですか?

千葉 そうなんです。算数などは得意で九九はすぐ覚えられたのに、漢字は何度書いても覚えられなかったんです。小学校6年生で受けた検査では、カタカナは半分以下、漢字は20問中1問しか書けませんでした。

安田 フユくんが小学6年生で発達性ディスレクシアだと判定されたとき、ママとしてはどんなお気持ちでしたか?

メガネをかけた少年がフユくん
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