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子どもの成長に合わせライフステージを変化させたい

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子どもの成長に合わせライフステージを変化させたい

小規模保育所「こどもなーと」代表の和泉誠さん(下)家族みんなが独立体であることが理想

 こうあるべきといった、これまでの父親像に縛られることなく、それぞれの家族にとって最適なカタチを模索しつつ、妻と共に自分らしく育児を楽しんでいる。そんなパパたちに、子育て中のパパライターがインタビューするこの連載。自身が追い求める理想の父親像とともに、育児や家族への考え方、仕事観などについてお話をお聞きします。

 第5回は、大阪市内にある小規模保育所・保育アトリエ「こどもなーと」代表の和泉誠さん。わが子のために開設したアトリエが地域の美術教室になった。その後、親からの要望もあって小規模保育所を開設するために保育ママ(家庭的保育者)の認定を受け、「こどもなーと」を小規模保育所として開設。アートを通した保育が話題となり、現在は6つの保育施設を運営している。こどもなーとの様子を取材させていただきつつ、和泉さん自身のご家族のことや目指す父親像・家族像、仕事観についてお話をお伺いしました。この記事は下編です。

<上編はこちら> 「娘のためのアトリエが、小規模保育所として発展」

パパ目線保育を実践する“ヘンなおじさん”

── 美術教室から小規模保育所へと移行したこどもなーとは、最初の施設開設からわずか4年で6施設まで増えましたが、和泉さんにとって、この保育施設はどういったものなのでしょうか?

和泉誠さん(以下、敬称略) 保護者のみなさんには、「こどもとモノとアートをつなぐ場」だと説明しています。子どもがいろんな世界と出合い、それを広げるための場だと思っています。僕にとっては息抜きできる場所ですね(笑)。仕事場ではありますが、仕事している感覚はほとんどない。息子にも言われるんですよ。「パパはこれが仕事なんやろうけど、仕事してる感じは全くないよね」って(笑)。本当にそうだと思います。こどもなーとに通う子どもたちも、僕のことをたまにやってくる“子ども好きなヘンなおじさん”くらいに思っているでしょうね(笑)。

和泉誠さん

大阪市で6カ所展開する小規模保育所・保育アトリエ「こどもなーと」代表。美術大学卒業後、大学や美術教室の講師をしながら絵画の作品を発表し続けるも、結婚を機にオーダーの美術作品制作に専念。自身の作品にわが子のために好きにラクガキできるアトリエを開設したことをきっかけに、地域の子どもたちが集まる美術教室「こどもなーと」を開始。待機児童問題などを解消するために自ら保育ママ(家庭的保育者)の認定を受けた後、こどもなーとを小規模保育所として再スタート。保育所はこの4年間で6カ所にまで増えた。自身の考え方に近いイタリアの幼児教育実践法「レッジョ・エミリア・アプローチ」を学ぶ。アートを通した育児が話題となり、保育関係者の視察は絶えず、保育に関するシンポジウムや講演も行っている。小6娘と小3息子の二児のパパ。家事・育児に積極的に参加するパパを増やすための活動を行うNPO法人「スーパーダディ協会」理事も務めている。

 あとは、こどもなーとには、必ず、壁だろうが床だろうが自由にラクガキができるスペースを設けています。ラクガキなど、家でできないことっていっぱいあるじゃないですか。できるだけ家でできないことを、こどもなーとでやっていこうというのが基本です。

 園で好きにラクガキをしていると、家でもやるようになるのではと心配される保護者の方が多いのですが、そういうことはありません。ラクガキするスペースは決まっているし、園でたくさんラクガキして満足するので、家でにやる必要がない。今のところ、「家でもラクガキするようになって困っている」といった報告はありませんので、ご安心ください。

── 子どもたちと接する様子を見ていると、子どもたちの雰囲気を見て、その場でやることを決めている印象でしたが、どうですか?

和泉 普通の保育園であれば、明日は何をするのかを決めて、準備をしておきます。でも、準備して予定通りにすると、子どもたちに“やらされている感”がどうしても出てしまいます。僕は子どもたにやらせるのではなく、子どもたちがやりたいことを手伝うという感覚でいたいと思っています。

 なぜなら、子どもたちが本当にやりたいことって、前もって分からないじゃないですか。例えば、今日はブロックで遊ぼうと準備していても、園に行ってみたらものすごく良い天気。子どもたちが「お外で遊びたーい!」となったときに「今日はブロックで遊ぶんだよ」と言うより、「いいね! 天気いいからみんなでお外で遊ぼう!」とやったほうが楽しいと思います。

 パパは子どもと一緒に泥まみれになって遊ぶことに抵抗感がない人が多いですよね。それで、子どもと一緒に泥まみれになって帰ってくると、「なんでそんなにドロドロになってるの?」ってママに叱られる。そんな、ある意味、パパ目線的な感覚の保育を、これからも大事にしていきたいですね。

近所の公園で子どもたちに縛られた“ヘンなおじさん”は、ダメとは絶対に言わない
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