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紅茶、チョコ、ザワークラウトも オランダの離乳食

子育て・教育

紅茶、チョコ、ザワークラウトも オランダの離乳食

十人十色の進め方 「子どもと親がハッピーなのが一番」「あくまで個人の成長に合わせて」という風潮

 ワークシェアリング先進国であり、女性の就業率が65%を超えるオランダでは、出産後も何らかのかたちで働き続ける女性が多い。そんな忙しいオランダの共働き家族たちは、離乳食時期をどのように乗り越えているのだろう。オランダで子育て中の倉田直子さんにレポートしてもらった。

生後4カ月から始まるオランダの離乳食指導

 オランダには、4歳児までが対象の「Consultatiebureau」という小児保健所がある。身体測定、健康診断、予防接種、発達相談、栄養相談などが一括して行われる場所で、地域に必ず設けられている。オランダで2人の子どもを出産し、子育て中の京子さん(仮名)は、第一子の男子が生後4カ月を過ぎたころ、この小児保健所でドクターに「離乳食は始めていますか?」という質問を受けた。

 特に予備知識のなかった京子さんがドクターに「どんな食材から始めればいいか」とアドバイスを求めると、ドクターの回答は「とりあえずはジャガイモを含む野菜や、果物のペーストから始めるように」という簡単な内容だったという。

 オランダ人男性と結婚してすぐオランダに移住した京子さんには、日本での子育て経験はない。けれども、そんな子育て初心者から見てもオランダの離乳食事情は日本とずいぶん違いがありそうだと彼女は感じた。

 オランダにももちろん「生後12カ月まで与えてはいけない食材リスト」などはあるものの、日本のように「6カ月を過ぎたらこの食材もスタート」といった段階ごとの細かい指導は全くなかったのだ。

 そして京子さんがわが子に野菜のペーストを与えながら周囲のオランダ人ママ友の様子をうかがうと、生後半年を過ぎた子どもの母親たちは何ともおおらかに、離乳食を食べさせていることに気づいたという。そんな京子さんも驚いたオランダの離乳食事情の一端をご紹介したい。

一般的な病院の待合室も、子どもに優しい雰囲気

これも大丈夫? オランダで乳児が食べている食材たち

バターよりマーガリンを推奨

マーガリンは精製した油脂にビタミン類などを加えて乳化させた加工食品。日本人から見ると生乳から作られているバターのほうが乳幼児の健康に良さそうに感じられるが、「Voedingscentrum」というオランダの栄養センターはマーガリンを推奨している。理由としては、マーガリンのほうがビタミンD含有量が多いことを第一に挙げている。冬の日照時間が短いオランダでは、ビタミンDは重要な栄養素とみなされているのだ。栄養センターは、4歳までの子どもにはバターよりもマーガリンを推奨すると明記している。

紅茶もOK

大人よりもカフェインの分解速度が遅い子どもには、カフェインは好ましくないと日本では考えられている。けれど同じくオランダの栄養センターのホームページには、「生後10カ月を過ぎたころなら、低脂肪牛乳で薄めた紅茶を与えてもよい」と明記されている。しかも「これを好きな赤ちゃんは多い」と非常に好意的な姿勢が伝わってくる書き方だ。

ザワークラウト

オランダ語では「zuurkool」と呼ばれる、キャベツの発酵食品「ザワークラウト」。その酸味の強さから、大人でも好き嫌いの分かれる一品でもある。オランダ語で運営されている民間の掲示板に投稿された「ザワークラウトは生後何カ月から食べさせても大丈夫か」という母親の質問に対し、「6カ月くらいから大丈夫」「わが家は1歳からあげていた」という回答が並ぶ。そして、一般の離乳食レシピサイトでもザワークラウトを見かける。

無農薬キャベツでつくられた、市販のザワークラウト
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