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病気で不自由、高齢者の気持ちが分かるように

「介護体操」を広める板橋雅子さん(上) スポーツ万能…病気を経て高齢者の指導へ

病気をして「すべて終わった」と思った

 それまで自由に体を動かし、仕事をしていた板橋さん。「おなかを切ると背中が丸まるし、気持ちも落ち込む。予想していたよりずっと大変でした。笑顔になれないんです。体が元気でないと、気持ちも元気になれないと初めて分かりました。私の人生も終わったな、すべてを失ったと思いました」

 体を動かす仕事ができず、転勤になりました。「術後、2年ぐらいで精神的におかしくなってしまいました。受付や負担がない仕事をさせてもらったのですが、やりたいことができないのでめいって…」

 そのとき社内の先輩に救われたのです。「今なら、高齢者や弱い人の気持ちが分かるでしょう」と声をかけられ、健康体操の指導を担当することに。クラブが病院と組んで、整形外科の医師の指示で教室を始めるところでした。

高齢者の気持ち、分かって指導

 この経験から、高齢者との関わり方が身に付いたそうです。「教室に行きたくない気持ちも、病気をした私は分かった。以前ほど、バリバリと動けなくなって、『動かせるようになるには目標がないとできない。つらいことはやりたくない、という人をどうするか』が大事だと考えました」

 「頑張らなくてもいいんじゃない? 座っているだけでも筋トレになる」「手がきれいに上がらなくても、どんな形でもできればいい」

 やる気が出るきっかけを作るのは、こういう言葉かけができる先生です。前向きに声をかけて褒めると、また来てくれる。それまではきれいに手が伸びるよう指導していましたが、「曲がっているところを直すのが体操ではない」と思うようになりました。

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