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式田高義 サッカー少年の心を折った「いじめ」

子育て・教育

式田高義 サッカー少年の心を折った「いじめ」

元Jリーガー・式田高義さん(上)全国大会を目指す小学校時代 「助けてくれた友達には、今でも一番感謝している」

 スポーツ選手として活躍したアスリートが「夢先生(ユメセン)」として全国の小中学校に派遣され、夢を持つことの素晴らしさや努力すること、仲間と協力することの大切さを伝えるプロジェクト「JFAこころのプロジェクト『夢の教室』」。そんな夢先生のトークを誌上実況中継する連載、今回は東京都台東区立蔵前小学校の5年生のクラスで開催された夢の教室の模様を2回にわたってお伝えします。今回の夢先生は、こころのプロジェクトの草創期から関わり続け、元Jリーガーで、現在は船橋市立船橋高校サッカー部のコーチを務める式田高義さんです。

ゲームの時間で生まれたクラスの団結力

 この日、夢先生(ユメセン)として東京都台東区にある蔵前小学校を訪れたのは、元Jリーガーで、千葉県のサッカーの強豪校・船橋市立船橋高校サッカー部のコーチを務める式田高義さん。夢先生としてのキャリアは10年以上で、最古参。それだけにその夢トークの内容に定評がある。

 そんな式田さんは「シッキー」の愛称で呼ばれることになり、いつものように体育館で子どもたちとゲームの時間を過ごし、まずはリフティングのデモンストレーションを披露した。その後、ゲームの時間で設定した目標に向かってクラスメートが一致団結して頑張った。その素晴らしい団結力をクラス全員が見せてくれたことを称えて、こう締めくくった。

式田さんはまずリフティングのデモンストレーションを披露した
ゲームの時間では、設定した目標に向かってクラスメートが一致団結して頑張った

 「みんな、いっぱい走って疲れているなかで、ひとつの目標や夢に向かったとき、いっそう頑張る力が湧いてくるよね。ミラクルパワーだった! そんな力を出したいとき、何をすればいいか。それは、みんなで考えて協力することだね。だから、スゴいパワーが出た。本当はみんな疲れていたけど、苦しいときこそ、力が出る。それは仲間がいて、みんなで協力できたからだね。みんな、思いっきり力を出したし、楽しかったでしょ? そんなスゴい力、ミラクルパワーをみんなが持っているということをいつまでも忘れないでください!」

 そう締めくくった後、教室に戻ると、式田さんが黒板いっぱいに夢曲線を描きながら語る夢トークがスタートした───。

教室に戻ると「夢トーク」がスタート

注目してほしいのは、シッキーの髪型!?

 当時のジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド千葉)やアルビレックス新潟でMFとして活躍したころの映像を子どもたちに見せつつ、解説をする。

 「ボクはあまりゴールを量産するタイプの選手じゃなかったんだけどね。何を見てほしいかというと、髪型です! ちょっと楽しみでしょ? 髪型だったり、髪型だったり……(笑)」

 金髪をなびかせた式田さんの映像が流れると、子どもたちは大喜びだ。

 「はい、これがシッキー(式田さん)です! 点を入れたのは別の選手だけど、そこにパスを出したのはシッキーだからね! ほら、コレだよ!」

 現役時代の映像を子どもたちと一緒に振り返りつつ、式田さんは続ける。

 「最後の試合の映像はアルビレックス新潟というチームにいたときのものだけど、シッキーは千葉県出身だったので、高校卒業後にジェフユナイテッド市原という千葉県にあるチームに入って、プロサッカー選手になるという夢をかなえました。それまでのお話をこれからしていきたいと思います。ただ単にプロサッカー選手になりましたっていう話ではありません。サッカー選手になるまでにいろんなことがあったので、みんなも自分の夢や目標を想像しながら聞いてください。まだ夢や目標がないなっていう人でも、ちょっと考えてみようかなって思ってくれるとうれしい。それではみんなで楽しく授業を進めていきましょう!」

金髪をなびかせた式田さんの映像が流れると、子どもたちは大喜び

サッカーとの出合い

 まずは黒板の右端に大きく「夢」と書いて、夢先生・シッキーの夢トークが始まった。

 「今日は夢曲線である矢印が上に行ったり、下に行ったりするからね。夢曲線が上に向かっているときはどういうときか分かりますか?」

 そう式田さんが子どもたちに問うと「夢に近づいたとき!」と返ってきた。

 「そういうことだね。では始めましょう! シッキーは小学校1年生のときに、サッカーと出合います。小学校のサッカーチームは4年生にならないと入れません。さあ、ナゼ、シッキーはサッカーと出合えたのでしょうか?」

 そんな問いかけに子どもたちは次々と答える。「お兄ちゃんがやってたから!」と誰かが言った。

 「そう! シッキーが小学校1年生のとき、6年生のお兄ちゃんがいました。そのお兄ちゃんが小学校のサッカーチームに入っていたから、シッキーもサッカーに出合うことができました。お兄ちゃんが近くの公園でやっていたこと。それは、さっき、体育館でも見せたリフティングでした。いつもお兄ちゃんが練習していて、上手だなあって思ったし、カッコ良く見えた。それでオレもああいうふうにできたらなあって思いました」

 「そこで、シッキーはボールを持ってリフティングをやってみました。どうだったでしょうか?」と子どもたちに聞くと、「できなかった!」と子どもたちみんなが笑いながら大きな声で言う。

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アスリートが小学生に人生を語る 『夢の教室』

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