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式田高義 サッカー少年の心を折った「いじめ」

子育て・教育

式田高義 サッカー少年の心を折った「いじめ」

元Jリーガー・式田高義さん(上)全国大会を目指す小学校時代 「助けてくれた友達には、今でも一番感謝している」

 「正解! 見ているとお兄ちゃんはカンタンそうにやるんだよね。だから、自分もポンポンできるもんだと思っていました。でも、やってみたらできなかった。プロサッカー選手になれたシッキーだけど、最初からうまかったということじゃなくて、みんなと一緒なんだよね。何回できたかというと、たった2回です! 何度も何度もやってみてもうまくいかなかった」

 「みんなもそういったことないかな?」とシッキーが聞くと、「あるよ!」と子どもたちの声が飛ぶ。

 「シッキー、思うんだけどさ、初めてやることってできるかな? できないかな? ほとんどのことができないよね。シッキーはリフティングで2回触るのが精一杯だった。『難しいから、やっぱりやめようかな』っていう気持ちになったけれど、お兄ちゃんに『お前、2回しかできないのかよ』って言われて、ちょっと悔しかったんだね

初めて自分で決めた目標

 シッキー少年は、「やってやろう」と思い直して、ある目標を決めた。

 「正直、毎日は続けられなかったけど、2年生になるまでにリフティングを10回できるようになろうと決めました。目標を決めたんだね。小学校のサッカーチームは4年生にならないと入れないから、普段は友達と野球したり鬼ごっこしたりして遊んでいました。でも、たまにはリフティングの練習をして、小さな目標だけど達成することができました!」

 「さて、シッキーは2年生になったとき、何回できたでしょうか?」と聞くと、「10回!」「15回!」と子どもたち。1人の子どもが「26回!」と言うと、「超! 超! 近い!!」とシッキーが叫んだ直後、「27回!」と子どもたちの声が飛んだ。

 「正解! シッキーは目標を達成しました。10回というカンタンな目標だけど、自分なりに立てた目標をクリアできたら、みんなどんな気持ちになる? そう、気持ち良いよね!! しかも、27回もできた。シッキーはこの目標をクリアしてなかったら、サッカーやめて野球とかバスケをやっていたかもしれない。でも、自分で決めた目標をクリアできたからすごくうれしかったし、楽しくなった。もっとやりたい。たまにしか練習しなかったけれど、『よし! もっと頑張ってみよう!』となりました」

 次は3年生になるまでの新たな目標をシッキー少年は決めた。「さあ、次の目標は何回にしたでしょうか?」と聞くと、「100回!」という声が飛ぶ。

 「そう! 100回が正解!! みんなどう思う? 100回ってちょっと調子に乗っちゃったかなっていうのもあるし、ちょっと難しいかもしれない。シッキーは最初、たった2回からのスタートだったよね。でも、2年生になると27回もできるようになった。最初はもうやめようかなって思っていたのに、目標をクリアできたときはうれしいし、楽しい。リフティングの練習をしていたら、どんどん、どんどん、リフティングの練習が好きになっていったんだね」

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