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式田高義 サッカー少年の心を折った「いじめ」

子育て・教育

式田高義 サッカー少年の心を折った「いじめ」

元Jリーガー・式田高義さん(上)全国大会を目指す小学校時代 「助けてくれた友達には、今でも一番感謝している」

 その頃、シッキー少年はちょっとしたコツが分かるようになってきたという。

 「27回できるようになったころから、もうちょっとこの部分にシッカリとボールを当てたらボールが跳ねるんだなとかコツが分かるようになっていった。すると、今度は腿でもやってみようとか、色々工夫しながら考えて練習するようになったら、もっとできるようになっていった。それが楽しくなっていって、今度は友達とリフティングで何回できるか勝負しようとか、自然とゲーム感覚で遊ぶようになっていって、もっともっと楽しくなっていった」

 3年生になるころ、シッキー少年は、またも目標を大きく上回る567回もの記録を達成した。

 「実は自分でリフティングしながら数えるのって、数が多くなればなるほど難しくなっていくんだよね。だから、この時は友達がずっと数えてくれました。一緒にリフティングして遊んでくれる仲間がいたから、こんなにできるようになったんだね」

 「シッキーは4年生になるまでサッカーチームには入れないから好きなことはリフティングでした。それでは、夢シートを広げて、みんなも3番のところに今好きなことや得意なことをいっぱい書いてみてください」と言いつつ、子どもたちに夢シートに記入するように促した。

「テレビに映りたい」とたくさん練習

 子どもたちが夢シートに「好きなこと・得意なこと」を記入したところで、シッキー少年が4年生になってサッカーチームに入ってからの話に入っていった。

 「チームに入ると、試合に勝ちたいとか、試合に出て優勝したいとか、リフティングだけじゃないこともいっぱい上手になりたいと思いました」

 そんな小学4年生のシッキーには、新たな目標を立てるきっかけになる出来事があった。それは、夏休みにテレビで観た全国少年サッカー大会の準決勝、決勝の試合だった。

 「試合をテレビで観たとき、シッキーはビビっときました。『すげーな!』って思った。サッカーがうまくなって全国大会に出たら、テレビに出られるんだ、と。その瞬間、シッキーはサッカーが上手になって、「絶対、テレビに映りたい!」って思って、もっとたくさん練習するようになりました」

 小学校4年生になったとき、シッキー少年の地域では、全国大会を目指す選抜チームが作られることになった。選抜チームに入れば、全国大会に出場するという目標を達成できる可能性が大きく広がる。そして、5年生になる前の春休みのこと。選抜試験を受けて、見事、合格した。

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