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“おにぎりアクション”を発案した2児の母

子育て・教育

“おにぎりアクション”を発案した2児の母

「誰かの力になりたい」と、大手メーカーからNPO法人「TABLE FOR TWO」へ

大学卒業後、日系大手メーカーを経てNPO法人TABLE FOR TWOへと転職した大宮千絵さん。一昨年からスタートした開発途上国支援「おにぎりアクション」は、「#OnigiriAction」のタグを付けてSNSにおにぎりの写真を投稿するだけという手軽さから大きな話題となり、日本マーケティング大賞 奨励賞、アジア・マーケティング3.0アワードの大賞を受賞しました。そして2017年、第二子出産時には夫が育休を取得。良い仕事を続けるためにどんなパートナーであるべきか、夫婦の形についても聞きました。

何のために仕事をするのか、ひたすら自問自答した出産前後

藤村(以下、――) 大手企業からの転職を、第一子出産後に決断したとのことですが、どんな理由があったのでしょうか?

大宮千絵さん(以下、敬称略) 第一子を出産した後も仕事を続けるということは決めていたのですが、わが子を預けて働くというときに、「自分は誰のために、何のために働くのか」ということを考え抜きました。

 私は、高校時代に闘病していた時期があり、それまでずっと普通に暮らしてきたのに急に病気になって、日常生活が送れなくなるという経験をしています。夜も眠れず、学校にも行けないという生活に突然なってしまい、誰かに助けてもらわないと自分の力ではどうすることもできない時期を過ごしたことで、大人になったら、助けを必要としている人たちを支援する立場になりたい、そういう人の役に立てるような仕事をしようと思うようになっていました。

 社会人になるときには「まずはちゃんと自分の足で立てるようになってから」と、メーカーのグローバルマーケティングリサーチ部門で働き、マーケティングの経験を積んできました。ビジネスの最先端で得た経験や知識を生かし、困っている人を支援する立場になりたいという思いが強く、転職を決意した次第です。

 実は、会社員時代からもプロボノとして TABLE FOR TWOに関わっていて、私がやりたいと思っていることと親和性があると分かっていたから飛び込めたという理由もあります。2009年ごろからなので、転職の5年以上前から活動に参加していたことになりますね。

大宮千絵さん

―― 具体的に、TABLE FOR TWOのどんなところに親和性があると感じていたのですか?

大宮 まず、ビジネスを通して社会を変えようとしている団体で、「1食(日本で)食べると1食(開発途上国に)届く」というシンプルなシステムを取っていることです。こちらが少し我慢して、誰かのために何かをするという形ではなく、私たちもヘルシーなメニューの食事を食べることで健康になることができ、それと同時に、開発途上国の子どもたちにも温かい給食を届けることができるというウィンウィンの仕組みなので、持続可能な内容ですよね。

 やはり、ずっと寄付し続けるというのは難しいと思うのですが、TABLE FOR TWOはランチという手軽な場で楽しんで参加できるし、すごく広がりのあるビジネスで、ここなら面白いことができるんじゃないか、行くならここしかないな、と思っていました。

 社会人のプロボノチームとして参加したばかりのころは、何か私にできることがあるんだろうか、と懐疑的だったのですが、当時「お弁当箱を作ろう」というプロジェクトがあり、そのお弁当箱を発売するまでの過程の中で、前職のマーケティングの経験をかなり活かせたことが自信になりました。そのとき、TABLE FOR TWOは色々な企業と連携して、色々な人とつながって、想いを実際に形にできる、すごく面白い組織だなと思ったことを覚えています。

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