スマホ版サイトを見る

働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト

日経DUAL

頭のいい子に育てたいなら、幼少期はとことん遊ばせて

中学受験で後伸びする子は、幼少期に「熱中体験」をしている

後伸びする子は、幼少時代にたくさんの「熱中体験」をしている

 気づいたら時間を忘れるほど何かに熱中していたという経験は、誰にでもあると思います。子どもにとってそれは何かと言えば、「遊び」です。

 では、そもそも遊びとは何でしょう?

 小川先生はこう話します。

 「遊びとは子どもがイキイキとしている状態を指します。楽しいから、ずっとやっていたい。もっと上手にやってみたいなど、子どもの心と身体が一緒に動き、夢中になっている状態こそが、『遊んでいる』なのです。熱中しているときに見たもの、聞いたもの、触れたものを子どもはよく覚えています」

 「例えば公園で走り回って遊んでいたと思っていたら、家に帰るなり突然、図鑑を開いて『あ、分かったぞ! あのキレイな虫はタマムシっていうんだ!』などと言い出す。その子は、公園で目に留まった虫の形や色を覚えていたんですね。また、ある子は、積み木を何度も重ねていくうちに、下の部分を大きくしておくと、たくさん積み木を載せても崩れにくく、高くすることができることに気づく。それは、その前にたくさんの失敗を経験したからです」

 「このように子どもは夢中で遊んでいると、色々なことを発見します。子どもが遊んでいるとき、つまり、楽しくてノリノリの状態になっているときは、子どもの心身は学ぶことに対して自然にウェルカム状態になっていて、学びのセンサーがオンになっているのです。そういうときは、特別に何かを与えなくても、子ども自身が学んだり、発見をしたりします。つまり、子どもは遊びながら賢くなっているのです」

 「こうした『熱中体験』を幼少時代にたっぷり経験している子は、中学受験だけでなく、その先の受験、さらには人生で自分の能力や才能を発揮していきます

 では、幼少期から塾に通って勉強をしてきた子どもたちは、なぜ伸び悩んでしまうのでしょうか?

 小川先生はこう意見を述べます。

 「子どもは誰でも生まれながらにして好奇心を持っています。けれども、その好奇心の芽を大人たちが摘んでしまっているのです。少子化でわが子をきちんと育てたいと思う親は、早くから勉強をさせておいたほうがよいと考えます。一方、塾側も低学年のうちから子どもを確保したいと考えています。ですから低学年用のコースがどんどん拡張され、塾通いの低年齢化を促進しています」

 「また、近年、2020年からの大学入試改革の影響から、中学入試の傾向も変わりつつありますね。従来の知識型の入試問題から思考型の入試問題に変わってきているわけですが、塾側も今この時代に思考力を伸ばすことが大事であることはもちろん分かっています。そのため、低学年のカリキュラムはそれを意識した内容になってきています。しかし、塾という場所は常に結果が求められます。塾に入れているのだから、子どもの学力が伸びないのはおかしいと親は思ってしまう。それゆえ、結局、成績重視の“与える学習”になってしまうのです」

 「でも、与えるだけの勉強では、子どもは伸びていきません。自分で考える力を身に付けるには、遊びが欠かせないのです。子どもは、自由に遊ぶことで発想力を養います。また、友達など相手がいる遊びを通して、自分がやったことが相手にどんな反応を与えるのか? その反応によって、学んだり、反省をしたり、工夫をしたりするようになります。それを自分の体で体験するから感じやすいし、記憶にも残る。そして、そのときの体験が、後に習う知識へとつながっていくのです」

次ページ 勉強と遊びは分けなくていい。食いつい...

連載バックナンバー

子どもの頭をよくする遊び方!

CLOSE UP PR

DUAL Selection-PR-

「子育て・教育」ランキング

ピックアップ

-PR-

注目キーワード