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頭のいい子に育てたいなら、幼少期はとことん遊ばせて

中学受験で後伸びする子は、幼少期に「熱中体験」をしている

勉強と遊びは分けなくていい。食いついたら型にはめず、飽きるまでやらせて

 では、どんな「遊び」をすればよいのでしょう?

 「小さいお子さんをお持ちの親御さんが思い浮かべる遊びといえば、『積み木』が多いのではないでしょうか? 小さいうちは、積み上げてガッシャーン! と壊す、これだけでも十分に楽しめますね。もう少し大きくなったら、積み木と積み木をくっつけて電車に見立てる遊びもできますね。それをもっともっと長くつなげれば、この部屋は積み木が何個分あるかが分かります。たったこれだけのことなのですが、子どもは遊びを通して『測る』という感覚が養われていきます。積み木には立体感覚や図形感覚が養われるというメリットがあるとよく言われますが、実は将来の単位学習の入口にもなるのです」

 「そうやって、やっぱり学習に結びつけようとしているじゃないか! と思う親御さんもいるでしょう。でも、積み木を長くつなげていくことは子どもにとって苦でしょうか? いいえ、ほとんどの子が楽しみながらやるはずです。部屋からはみ出して、廊下のほうまでつなげたい、なんていう子もいると思います」

 「そうやって、遊びながら学んでいけば、子どもはどんどん吸収していきます。逆に『遊びは遊び』『勉強は勉強』ときっちり線引きをしてしまうと、うまくいきません。まず、親御さん自身がしんどくなると思います。『遊んでばかりでは勉強がおろそかになってしまう』と考えてしまうと、『子どもが遊んでいる状態』=『イキイキとしている状態』を受け入れられなくなってしまうからです」

 「そして、小さいうちから勉強に慣れさせようとすると、お子さんはドリルをこなす力はついても、楽しみながら勉強をするという感覚を知らないままに成長することになります。そういう子は常に勉強を『やらされている』状態が続き、初めて見る問題にわくわくしたり、難問を前に、『ヨシ! これを自分の力で解いてみるぞ!』と挑戦しようという姿勢にはなりません。それでは中学受験をはじめ、ここぞ! というときに力を発揮することができません」

 最後に小川先生はこう話します。

 「子どもを賢くする『遊び』というと、何か良質なおもちゃを与えたり、どこかへ連れていったりしなければいけないと考える親御さんもいるでしょう。もちろん、それも良いことですが、何も特別なことをさせる必要はありません。共働きで毎日が忙しい親御さんは、子どもと向き合える時間も限られています。無理なくできる遊びで十分です

 「また、幼少期は親子で一緒に楽しみながら遊ぶといいと思いますが、お子さんの遊びにずっと付きっきりである必要はありません。お子さんがその遊びに食いついたら、型にはめずに飽きるまでやらせてあげましょう。そして、時々お子さんの様子を気にかけ、『わぁ~、すごいのを作ったね。これってどうやったの? お母さんに教えて』など声をかけてあげるといいでしょう」

 「子どもはお父さんとお母さんが大好きです。親の愛情を感じながら、自分が好きなことをして遊ぶ時間は、他の何物にも替え難い安心感と幸福感をもたらします。プラスの感情をベースに持ちながら、幼少期にたっぷり遊んだ子は、必ず後伸びします。飽きるまでやったという経験が、やり遂げる力を育み、入試など今が勝負! というときに、ものすごい集中力を発揮し、どんなに難しい問題に遭遇しても、最後まで諦めずに頑張る子にするのです」

* 次回は、小川先生がおすすめする幼少期の遊びを紹介します。

(ライター/石渡真由美、撮影/鈴木愛子)

小川大介

小川大介

中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。大手進学塾で看板講師として活躍した後、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。同時に現職にも就任。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は5000回を数え、受験学習はもとより、幼児・低学年からの能力育成や親子関係の築き方の指導に定評がある。『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『もう悩まない中学受験』(海拓舎出版)、最新刊『頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)など、著書多数。

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子どもの頭をよくする遊び方!

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