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第一志望には落ちても中学受験させてよかった理由

金融業界の人材のプロ・阪部哲也さんが、実の娘の中学受験を終えて見えた「風景」を語る(後編)

「わが子を、世界に羽ばたく、グローバルリーダーに育てたい」。そんなパパ&ママの野望をかなえるべく、これまで、世界を股に掛けてご活躍中のビジネスエグゼクティブたちにお話を伺ってきた本連載。親世代の代表として、二児のパパでもある阪部哲也さんが先輩パパにインタビューすることで「パパ目線」の熱い思いや、様々な子育て論が披露されてきたわけですが、先輩パパのお話に耳を傾けるうちに「父親としての役割」や「父でなければできないこと」について模索する気持ちが強くなっていったという阪部さん。今回は番外編として「娘さんの中学受験」に並走しながらご自身が体験し、パパとして見守ってきた“風景”について伺いました。今回はその後編です。

“戦略”は父、“実作業や日々の勉強に併走する”のは母

「娘の中学受験は、“戦略”が私で“実作業や日々の勉強に並走する”のが妻という役割分担でした」(阪部さん)

日経DUAL編集部(以下、――) 前回お話を伺ったときは、阪部さんご自身(パパ目線)での反省や振り返りが多かったように思います。中学受験をしようと決めた後、資料請求に始まり、見学などは夫婦間でどのように分担されたのですか。

阪部哲也さん(以下、阪部) ざっくり申し上げますと、“戦略”が私で“実作業や日々の勉強に並走する”のが妻という役割分担でした。

 娘にどのような教育を受けさせるべきか。共学か女子校か――。一口に女子校といっても教育方針によって学ぶ環境は全く異なります。問い合わせや資料請求は妻に任せましたが、自分の目でもきちんと確かめたかったので説明会や文化祭などにはできる限り、一校一校、私も一緒に足を運ぶように心がけました。中高一貫校の共学校への人気が高まっているとはいえ、いわゆる中堅名門女子校の志願率が軒並み下がっているのはどうしてなのか? 大学の進学実績が未知数なのに、人気急上昇の学校の秘訣は何か、など個人的な興味もありました。実際、自分の目で確かめてみなければ、女子校特有の、校風の個々の違いなど、この先、一生知り得なかったと思います。

―― 仕事をしながら、夫婦間の情報共有はどのようにされていましたか。頻度やタイミングを教えてください。

阪部 いわゆる“戦略会議”は帰宅後の夕食後、夜に行うことが多かったです。娘が塾に通っているタイミングなどを見計らって夫婦で話し、娘の前で深刻な話はしないようにしていました。そのため、仕事の合間に妻に電話をしたり、LINEでその日の学習状況を確認したり。結構頻繁に話題にしていました。

―― どんな観点から、子どもの学校選びをしていましたか。「パパとして」譲れないポイントはありましたか。

阪部 現在、社会一般的に、子どもの自主性を尊重して男女の隔たりのない自由な教育方針を謳う学校の人気が高まっています。それは承知のうえで、それでも男親としては「多少、校則が厳しくても、きっちり教育・指導してくれる歴史のある私立女子校へ娘を通わせたい」という希望がありました。もともと「自由な環境だから個性は伸びる」というテーゼに対して、私自身が懐疑的だということが大きいと思います。逆説的かもしれませんが、自由なところでは個性は育ちにくいのではないか。むしろ、ガチガチの規範の中からはみ出るものが個性なのではないか、私はそう思うクチなので。

―― 志望校を選ぶ、最終的な決め手になったのは何でしたか。

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