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ようこそ大人の映画の世界へ 息子たちと見る、語る

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ようこそ大人の映画の世界へ 息子たちと見る、語る

息子たちに伝えたい映画の話はたくさんある

 映画は家族みんなで楽しめるエンターテインメントだ。明かりが消え、暗闇の中、ポップコーンを抱えて、わくわくドキドキしながら、待ち構える瞬間が好きだ。そして見終わった後のカタルシス。子どもたちが成長するともう一つ楽しみが増える。映画について語り合えること。映画を通して、子どもたちの成長や人間性に触れることができるのはうれしい――。そう語る父・小栗雅裕さんが、息子たち(24歳、18歳)と映画の世界を語ります。

とっておきの映画に出会う幸せ

パンフレットは必ず買う人です。ページを繰ればかつての名画がよみがえる。パンフレットの中身も濃かったな

 映画館の暗闇は心のサナトリウム。

 これは敬愛する開高健氏の言葉だ。晩年は魚釣りをして、ウイスキーのCMに出ていた小太りのおっさんのイメージしかないかもしれないが、氏は周密な思考とするどい切れ味の文章で知られる小説家である。映画というと、いつも心に浮かぶ言葉だ。

 映画はもちろん、幼いころからよく見てきた。叔母に連れられて行った石原裕次郎、小林旭の日活映画が原点だ。同級生と欠かさず見た東宝の怪獣映画で罹った熱病は今も冷めない。

 でも、映画を自覚的に見るようになったのはやはり思春期のころだ。一人で映画館に入るようになったころといってもいい。年間200本の映画を見ることを自らに課していた同級生K君。レンタルビデオのない時代の地方都市での話だ。彼が映画は一人で見るものだと言った。

 余談だけど、毎日、岩波文庫の★一つ分(消費税導入までは、値段表示が★だった。確か★一つ50円)を読むと決めていた同級生もいたっけ。

 私はといえば、残念なことにリアルな世界に興味があり過ぎて、彼らほど、映画にも読書にも打ち込めなかった。彼らの背中を追いかけるだけで精いっぱいだったけれど、友達の言葉は何よりも重い。

「大好きなゴジラ映画は完全に没入して見ていたから、小さかった弟と父さんと一緒にパニック寸前の図だね」(筆/長男の漫画家・小栗千隼)

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