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ようこそ大人の映画の世界へ 息子たちと見る、語る

息子たちに伝えたい映画の話はたくさんある

映画大好き兄弟に育った二人

 息子たちには伝えたい映画の話はたくさんある。

 K君と一緒に16ミリ映写の講習を受けて、文化祭で上映した岸恵子とショーケンの『約束』と今村昌平監督『にあんちゃん』は忘れられない。リバイバル上映で大勢の人の肩越しに、3時間半立ち見で見た『ベン・ハー』。下宿の先輩の部屋に飾られていたジョアンナ・シムカスのポスターにすっかりヤラレて名画座で何度も見た『冒険者たち』。『サテリコン』でフェリーニの魔法にかかった。『灰とダイヤモンド』『水の中のナイフ』でモノクロームのスタイリッシュなポーランド映画に引かれたことも。テオ・アンゲロプロス『シテール島への船出』のサウンドトラックは、今でも頭の中で響いている。

 ああ、きりがないな。でも、押し付けようとは思わない。映画は自分で探して出会うものだから。

 かつてのK君と同じようなペースで映画を見ている長男に聞くと、意外にも初めて一人で見に行った映画は『桐島、部活やめるってよ』だという。わりと最近のことなんだ。映画部の生徒たちが印象的に描かれている映画だから、高3の冬に友達と長編映画を撮ったことと関係があるかもしれない。ちなみに長男たちが撮った映画の一番のファンが次男。中学生のころから、友達が家に来るたびに見せている。

 次男は邦画が好きだ。彼が『ハリー・ポッター』などから、いわゆる大人向けの映画に興味を持つきっかけになった映画が、小林聡美さん主演の『かもめ食堂』。家族や仕事仲間の友人たちと大勢で映画館で一緒に見た。

 小学校の低学年だったが、画面から気持ちのいい風が吹いてくるような優しい味わいが分かったようだった。そんな彼がイチ押しの監督は園子温。『愛のむきだし』が特に好きで、これまた友達に見せたがる。彼は人と一緒に見るのが好きだ。際どいラブシーンのある映画でも母親と平気で見られるのが彼の強みだ。

 映画は人生の予行練習、と言うのは芸人随一の映画ファン水道橋博士だが、その意味では、園子温映画を見ておけば、たいていのことには驚かないだろうから、とても良い予行練習をしていると思う。

ポップコーンと飲み物のセットも決まりもの。これを膝にのせてスタンバると気分も一段と盛り上がる

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