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中学受験 大手進学塾で潰れ、個人塾で伸びる子とは

子育て・教育

中学受験 大手進学塾で潰れ、個人塾で伸びる子とは

兄はSAPIX、弟は個人塾。塾との相性は兄弟でも異なる

 中学受験をするなら、大手進学塾に通うのが一般的です。しかし、大手進学塾に通えば、必ずしも成績が伸びるわけではありません。なぜなら、大手進学塾の学習カリキュラムは、成績が優秀な子を基準に組み立てられているからです。

 大手進学塾は成績が優秀な子ほど輝ける場所です。でも「成績が優秀だからといって、誰もがマッチするわけではない」と話すのは、少人数制クラスの中学受験塾「中学受験 LOGIC」(東京都調布市)代表の松岡宏明先生です。LOGICでは1クラス10人以下の少人数制で、生徒一人ひとりに対応した受験指導を行っています。その学力差は偏差値30もの幅があるといいます。そのような状況で受験指導は可能なのでしょうか? 今回は今春、麻布中に合格した生徒の話を中心に、「個人塾で伸びる子」にスポットを当ててみました。

第1回 中学受験、大手塾でなくても難関校に受かる
第2回 中学受験 大手進学塾で潰れ、個人塾で伸びる子とは ←今回はココ

小学校では問題児。でも、この子は伸びると確信した

 小林将人くん(仮名)が「LOGIC」に通い始めたのは小学3年生の秋。中学受験を考えるきっかけとなったのは、「授業を聞かない。宿題をしないなど、学校での生活態度に問題があり、公立中に進学したら内申点が取れず、高校受験で苦労すると思ったから」とお母さんの幸枝さん(仮名)。積極的な中学受験というよりは、その選択をせざる得ない状況だったと話します。

 実は将人くんのお兄さん(中3)も中学受験経験者で、現在は首都圏の難関校の一つである早稲田中学に通っています。しかし、お兄さんは将人くんとは対極的な真面目にコツコツ頑張るタイプ。大手進学塾SAPIXに通い、王道な中学受験生活を経て早稲田中学に合格しました。そう聞くと、やはり将人くんも同じようにSAPIXへ通わせると思うのですが、幸枝さんは異なる選択をしました。

 「中学受験をするなら塾は必要だと思いましたが、将人の場合は学校の様子から見て、集団授業はムリだろうなと思いました。成績は悪くはありませんでしたが、真面目に授業を聞かないし、一度やったことを何度もやることを嫌がる子でしたので、大手進学塾の学習カリキュラムには合わないと思ったのです」

 「『LOGIC』に出会ったのは、たまたま家の近くにあったから。10人以下の少人数制クラスで、生徒一人ひとりの学力や志望校に応じた指導をしてくれると知り、ここなら将人に合うのではないかと思いました」(幸枝さん)

 一方、将人くんの第一印象を松岡先生はこう話します。

 「将人くんに初めて会ったとき、この子は人の話に対しての受け答えがものすごくスピーディーだなという印象を受けました。会話の予測ができる子でした。そういう子は授業の聞き方が違います。次にこうだろうと予測しながら聞くので、先生がその通りに話せば納得し、自分の予測と違うと、即おやっ?と反応し、その場で質問をする。授業を受けながら復習ができてしまう子なので、効率のいい勉強ができるんですね」

 「逆にこういう子は、同じことをくり返す授業を嫌います。また、その場で疑問に思ったことをすぐに聞くので、集団授業では授業のペースを妨げ、講師にとってはやりにくい生徒という印象を受けやすい。でも、少人数制クラスであれば、将人くんの個性を認めながら、伸ばすことができます。この子はきっと伸びるだろうと確信しました」

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