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働くママが開発した「アソボ~ノ!」への想い

東京ドームの岩瀬奈穂さん。5歳時から英語オンリーの民間学童を利用

岩瀬 普通の学童から直接帰宅させた場合、息子が家に着くのは夜7時。私は夕方6時まで会社の仕事があるので、家に着くのはどうしても7時を過ぎてしまい、息子を一人で留守番させることになってしまうんです。

 でも、毎日キッズデュオに通わせるのは経済的に大変ですし、子どもには学校や民間学童だけではなくいろんなコミュニティーを持ってほしいので、キッズデュオに通うのは週2~3回にとどめる予定です。残りの2~3日は私が駅からタクシーに乗って、7時に家に滑り込んで間に合わせます。他の習い事も引き続き検討しています。

――1年前から既に分刻みのスケジュールを想定しているのですね……。パパが育児に参加できる日はないのでしょうか?

岩瀬 夫は勤務先で管理職に就いています。家事・育児には協力的ですが、定期的に早く帰れる仕事ではありません。そんな中、今も週に1~2回は早めに帰って保育園に迎えに行ったり、夕食を用意してくれたり、子どもをお風呂に入れたりしてくれています。最初から夫を当てにしたシフトを作ってしまうと、何かあったときに回らなくなる。私1人でも回せる体制を作って、祖父母が助けてくれたらラッキーくらいのイメージで進めるのがわが家の育児体制です。

――これだけ早くから、学童対策を講じたのは、民間学童が早くから満員になると知っていたからですか?

岩瀬 そうなんです。「年長の夏にはキャンセル待ちになる」と会社の先輩ワーママから聞いていました。うちの会社には先輩ワーママがたくさんいるんです。小学生や中学生の子どもを持つママも少なくない。

 そもそも、従業員の男女比もだいたい半々。男女差別を感じることもほとんどなく、「この会社の仕事が好きな人間が集まっている」という感じ。子どもを産んだことも大して特別視されていません。そんな環境ですから、女性社員のほとんどが出産後も当然のごとく職場復帰しています。社内の先輩ママから教えてもらう情報は宝の山です。

 あと、岡山県にいる私の両親も、ずっと共働きです。そんな両親を見て育っているから、共働きで育児をする感覚が何となく分かるのかもしれない。子どもがこのくらいの年齢になったら、次はこんな手を打っておけばいい、と。そういう意味で、今になって親への感謝をつくづく感じています。

岩瀬奈穂さんのお助けアイテム

(1) 英語の学童保育 「キッズデュオ

専用バスで小学校の学童保育~「キッズデュオ」~自宅間を送迎してくれる。小学生は、15時半頃に学童保育を出発し、その後は3~4時間、英語を使って遊ぶ。学童保育だけだと間に合わない世帯が学童と併用することが多い。全国に38の教室を持つ(2013年11月1日時点)。

(2) 情報共有に最適「Babynow

子どもの成長を写真とコメントで携帯電話から手軽に投稿できるサイト。1年ごとの製本も可能。パスワードを設定すれば、パパ・ママ・祖父母など家族などで、クローズドで子どもの情報を共有できる。例えば、保育園送りと迎えを分担している家族と、子どもの朝の様子を伝えるなどしても便利。

取材後記

 他社の働くママ特集でインタビューを受けた際、「素敵なワーママいませんか?」と聞かれ、一番に紹介したのも奈穂さんでした。「ラクーア」「アソボ~ノ!」……と同世代ママならば誰もが知っている施設を開発した実績を持ちながら、とても穏やかで控えめな印象。そんな“ふんわりかわいい系”なのに、心の中にはすさまじい“マグマ”を秘めているところがとっても魅力的です。奈穂さんは大学付属のエリート学校でコツコツ勉強して名門大学に入ったタイプ。一方、私は、公立中学、公立高校で部活三昧。コツコツ型ではなく、一発逆転で大学に潜り込んだタイプ。育った環境は正反対ですが、自分も家族も「成長し続けていたい」という強い願望を持っている。その共通項のおかげか、いつも話が尽きません。

 実は、彼女がアソボ~ノ!の施設の壁にイタリア語で書き込んだ4つの言葉があるそうです。それは、「家族・勇気・成長・絆」。「大切な家族がいること。その家族と勇気を持って挑戦し続けること。その過程の中で家族みんなが成長すること。その結果、家族の絆が深まること」という意味です。育児と仕事の両立だけじゃない、勇気を持って挑み続ける気持ちも忘れたくない……。それがイマドキの“デュアラー”の生き方なのかもしれません。

この連載について

 異業種交流会「Workingmama party」や数々の取材を通して、数百人の同世代ワーママとつながる藤村美里が、子育て世代1000人から育児と仕事の両立方法、キャリア観、子育てへの想い、日々の生活の実態、お得なお役立ち情報などを聞き出します。

(撮影/鈴木愛子)

藤村 美里

藤村 美里

TVディレクター。都立国分寺高校、早稲田大学卒業後、民放テレビ局入社。報道情報番組やドキュメンタリー番組でディレクターを務める。2008年に女児出産後、視点が180度変わり、児童虐待・保育問題・周産期医療・不妊医療などを母親の視点で取材。夫の転勤に伴い、2013年退社。海外と東京を往復しながらフリーで仕事を続ける。2008年から、働くママの異業種交流会「Workingmama party」 を主催。今年、働くママ&20代30代女子が集まる異業種交流会「Women’s Lounge」 も立ち上げた。
Workingmama party、Twitter @MisatoFujimuraFacebook

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