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サバイバル育児よりサステナブル育児

仕事を効率化しすぎると「イクメン病」に

 仕事を一生懸命効率化しても、それで捻出できる家族時間はごくわずかでしかありません。「もっと仕事を頑張らなきゃ」という逆のループにはまりだします。本人も気付かないうちに、意識がますます仕事に向いてしまうのです。

 常に仕事の効率化のことばかり考えていると、気持ちの余裕がなくなります。気持ちの余裕がなければ、妻の愚痴を上手に聞いてあげることもできず、子供に本当の笑顔を見せてあげることもままならなくなります。

 私自身、経験があります。早く原稿を書き上げて子供と遊ぼうと思っているときに、子供から話しかけられて「うるさい!あっちに行ってなさい」と怒鳴ってしまったり……。本末転倒です。

 そんな状態では、妻も子供もそっぽを向きます。父親は常にギリギリの状態で頑張っているつもりなのに、報われません。次第に父親本人にも不満がたまり、もしくは自分をダメな存在だと思ってストレスをため込むことになり、仕事のパフォーマンスも落ちていきます。こうなると、完全に空回りです。

 このように、無理してイクメンであろうとするが故に調子を崩す悲劇は、もはや「イクメン病」と呼ぶにふさわしい。実際、私が運営するサイト「パパの悩み相談横丁」には、イクメン病とおぼしき男性からの相談が増えています。

 仕事をしていれば、トラブルが生じたり、得意客から急に呼び出されたり、自分ではどうにもできないこともあるでしょう。しかも一念発起して、業務効率化プロジェクトを徹底的に推し進めた矢先に異動を命じられたり……。

 時間の量は水ものです。家族との時間を充実させたいのであれば、時間の絶対量を増やすことではなく、時間の質を高めることから始めてみてはいかがでしょうか。「たった3分間しか家にいられなくともできることはある。たった3分間だからこそできることがある。きっとそこから何かが変わる」というのが、私が推奨する「忙しいビジネスマンのための3分間育児」の心意気です。

 具体的にどんなことができるのかは、今後、このコラムで少しずつ紹介していきたいと思います。

 そもそも「仕事が忙しくて育児ができない」なんて、するべき仕事があって、愛おしい子供がいて、頑張り屋の妻がいるという、奇跡的なくらい恵まれた状況にいる男性でないと口にできない、超贅沢なセリフです。

 そのことへの感謝の気持ちを忘れなければ、今日もまた、頑張れますよね。

 お互いに頑張りましょう!

■変更履歴
タイトルと本文中の表現を一部変更しました。

おおた としまさ

おおた としまさ

育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う。心理カウンセラーの資格、中学・高校の教員免許、小学校教員の経験もある。著書は『パパのトリセツ』、『忙しいビジネスマンのための3分間育児』、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』、『中学受験という選択』など。著作一覧はこちら
【運営サイト】パパの悩み相談横丁

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