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人生の分かれ目になった妻の仕事の有無

仕事を続けたか否かで40代以降の二人の人生は大きく異なる

 あなたは日々の仕事や子育てに追われ、「不機嫌」にはなっていませんか。不機嫌なときには決まって何かに怒っているか、疲れ果てているか。迷いや悩みを抱えているときも機嫌よく、とはいかないものです。ワークライフバランスコンサルタントの著者がこれまで接してきた多くの女性たちの悩み、夫と二人で一男一女を育てた自身の経験をもとに編み出した、「不機嫌」ループからの脱出方法を書籍『脱・不機嫌な女』から厳選してお伝えします。

 次に、対照的な道をたどった二人の女性の例を紹介しましょう。二人とも得意の英語を活かし、一人は外国の航空会社のキャビンアテンダントとして、もう一人は外資系証券会社の秘書として、それぞれ誇りとやりがいを持って働いていました。しかし、仕事を続けたか否かで40代以降の、二人の人生は大きく違ってしまったのです。

夫がスポイルされたケース

 K子は留学経験もあり、早稲田大学を卒業してからCAになりました。「私たちは顔が命だから」と言いつつ着飾り、フェアレディに乗り、白金に住み、華やかな独身生活を謳歌していました。

 30歳を過ぎたころ、K子は仕事先の欧州で、大使館の料理人の10歳年下の男性と出会い、結婚しました。妊娠した彼女は、CAの仕事と育児の両立は無理と考え、日本で専業主婦になりました。

 結婚と同時に帰国した夫は、自分の店を持つという夢の実現のために老舗のレストランでさらに修行を積みます。夫の収入は修行中の身ゆえに多いとはいえず、妻も専業主婦ですから経済的には苦しかったことでしょう。ところが2人は、あっという間に3人の子持ちになってしまったのです。

 生活はますます苦しくなり、夢を実現する見通しも立たない夫は次第に荒れていき、結婚生活はすったもんだの末、8年で終わってしまいました。

 K子は3人の子を連れて実家に戻り、フランチャイズの英語教室を開いて必死で働きました。小学生と幼児だった子どもは祖母の手助けで育ち、今は子育ても最終段階となりました。しかし、フランチャイズでは事業の拡大も思うようにはいきません。競合他社も多く、大幅な収入増は見込めないでしょう。厳しい言い方になりますが、状況を冷静に描写すれば、共に子育てした人生のパートナーも存在せず、あとは老親の介護が待つだけなのです。

 もし、しばらくでも夫の夢の実現を支えるためにCAを辞めずにいたら、地上勤務でもいいのでなんとか働き続けたら、あるいはせめて語学力を活かし、将来性のある仕事に転職でもしていたら、夫婦の将来は違ったものになっていたと思います。

 若くして、欧州の大使館で料理修行までした腕も野心もある元夫は夢破れ、田舎に帰りました。彼女と彼女の両親から見れば、元夫はダメ男です。しかし、夫やその両親の側から見れば、10も年上の女性に引っかかってしまい、夢を諦めざるを得なかった可哀想な息子と映るのではないでしょうか。夫婦間のことは、繊細で微妙で複雑ですから、たとえ親でも2人の真実はわかりません。しかし、生活の土台ともいうべき経済的な問題は重要なのです。

 ところで最近は、「できちゃった婚」よりもプラスイメージの「授かり婚」という言葉が好まれますが、K子の例に限らず私は賛成できません。

 結婚生活のみならず、人生は計画通り、思い通りにはいかないものです。出会いはもちろん、仕事や家族の健康など、自分の意志だけではどうにもならないことだらけです。その人生の中で、自分自身がコントロールできる数少ない重要事項が「望まない時は妊娠しない・させない」ということです。

 いつ、何人の子どもを育てていくかは、まさに夫婦の共同作業です。出産についてはどうか神まかせにせず、夫婦でよく話し合ってください。それは単に子育ての計画にとどまりません。必ずや人生や価値観の理解が深まり、お互いを思いやる気持ちも増すはずです。さらに妊娠中のいたわりや、育児から続く長い子育てまでも、共に協力し、支え合っていける出発点になることでしょう。

夫を伸ばしたケース

 一方のY子は、聖心女子大学を卒業し、広告代理店を経て外資系証券会社に勤めました。クローゼットにはDCブランドの服があふれ、ちょっとした休みにはハワイへ出かけるようなバブリーな20代でした。

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