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金子達仁 子どもを揺さぶり、怒鳴りたくなった日

子育て・教育

金子達仁 子どもを揺さぶり、怒鳴りたくなった日

ヨメの外出で、「紙一重」な自分に向き合った恐怖

 忘れていた。

 人間何がつらいって、周囲と意思の疎通が図れないほどつらいことはない。髪の毛がバサバサと抜けまくったスペイン留学時代にそのことは痛感していたはずだったのに、すっかり忘れていた。

 息子・虎蔵(仮)が思い出させてくれた。というか、思い出させやがった。

のんびりしていたら、ミルク代が……足りん!!

 生まれて4カ月が過ぎたあたりから、ヨメがちょぼちょぼと働きに出るようになった。基本、カネコ家の財政はヨメの働きによって成り立っており、あんまりのんびりと子育てに没頭しているとミルク代にも事欠くさまとなるのは目に見えている。

 もちろん、石橋をたたいてもなかなか渡らないタチのヨメは、そのあたりも十分踏まえて蓄財をしていたのだが、10年以上に及ぶ夫婦生活で「橋があったら後先考えずに渡るだろ」的哲学で生きてきた相方の影響を受けたのか、やれどこそこの子ども服がかわいいだの、やれやっぱりアップリカだけじゃなくエアバギーのベビーカーも欲しいだの、じゃんじゃかじゃんじゃか買いまくり過ぎて、財政状況が予想を上回るペースで悪化してしまったのである。

 自戒の念とともに思い出す。都内に家を買ったのも、その前のマンションを買ったのも、衝動買いだった。

 わたしの、衝動買いだった。

 そら、ヨメも染まる。

 さて、夫婦そろってフリーランスの仕事をしているわが家にとって、働かざる者食うべからず、という昔からの金言は、一般的なサラリーマン家庭にとってのものよりも少しばかり重い。産休もなければ育休もない。休みたければいくらでも休める半面、入ってくる収入は完全にゼロになってしまう。嗚呼、こんなことになると分かってたらオートマチックに給料が入ってくるサラリーマンにでもなっていたのに……と悔やんでも後の祭りである。

次ページ 虎蔵を世話しながら、家で原稿を書く!...

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