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コウケンテツ 産後変わった僕の人生と夫婦関係

やってるつもりが、ヨメにとっては「足りなかった」僕の家事

ヨメの一言で、「うちは家庭優先でいこう」と吹っ切れた

 長男の妊娠がわかったとき、僕たち夫婦の睡眠時間は2、3時間だったんです。雑誌の連載も月に数十本はやっていて、レシピの企画や料理の撮影、執筆……と毎日大忙し。「このままだとヤバイ! 仕事も子育てもどっちつかずになってしまう……」と、2人で頭を抱えてしまいました。

 そのとき夫婦で、これからの働き方、生活スタイルのことなどを話し合うようになったんです。

 当時、料理の撮影を一日に4、5本やっていたんですが、子どもが生まれたら、もうこういう働き方をしていくことはできない。産後は、夜の撮影はやめようと決めたんです。

 料理研究家の仕事って、オファーがなかったら食べていけない。それだけに仕事関係者に時間を調整してもらったり、こちらの意向を汲んでもらったりすることは果たして可能なのだろうかと、最初は葛藤がありました。

 でも、これから10年先、20年先のことを考えたとき、何が一番大切かって…やっぱり「家庭」だなと感じたんです。ヨメが「しんどくても、最悪食べていけたらいいよね」って言ってくれたことも大きい。そのひと言で「うちは家庭優先でいこう」と吹っ切れたというか、気が楽になりましたね。

 そしてもう一つ。僕の意識を変えたのはヨメのつわりでした。

 ヨメのつわりはかなりひどく、妊娠中、食べられるものがほとんどなくなりました。嗅覚は過敏になり、ちょっとでも匂いがしたらアウト。それなのに、毎日料理の撮影に同行しなくてはならず、ヨメには拷問のような日々を送らせてしまったのです。24時間苦しんでるヨメの姿を見ていたら、「もう僕が家事全部やるから休んでて!」って思いましたもんね。

 そんなつらい日々を送っている真っただ中、ヨメのある行動を目撃してしまいました。

 僕がたたんだ洗濯物をこっそりたたみ直していたんです!

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