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年収100万円減、「地域限定職」選んだ夫の決断

出世も遅れる。けれど家庭を優先したい

「年収100万円ダウン、出世も遅れる。けれど家庭を優先したい」

 6年前、妻が育児休暇から職場復帰したのを機に、転勤を伴わない「地域限定社員」に名乗りを上げた。年収は約100万円下がる。出世のスピードも同期に比べてかなり遅くなるに違いない。でも、後悔はない――。

 川田拓郎さん(38歳・仮名)は、トイレタリーメーカーの総務部で働いている。5歳年上の妻は、同じ会社の商品開発部に勤務。8歳の女の子と、4歳の男の子がいる。

 

 妻と出会ったのは、2004年の初め。ちょうど10年前だ。3年間務めた関西営業部から、東京本社の商品開発部に異動になった時だった。

 「目が合った瞬間、あ、この人と結婚するんだって思いました。なぜでしょうね…。別にビビビっと電気が走ったわけではなくて、瞬間的に抗えないほど魅力を感じたわけでもない。本能的にそう感じたんですよね」

 所属チームは別だが、同じフロアでいつも彼女を見ていた。商品企画職としてすでに十数年のキャリア、先頭に立ってテキパキと仕事をこなす姿にどんどん惹かれていった。猛アタックの末、3カ月後には付き合い始め、半年後にはプロポーズ。彼女はキャリア的に自立しているから、ベタベタされたり、変に依存されることもない。とても居心地がよかった。


(写真はイメージ。本文とは関係ありません)

 そして出会って1年後の、2005年1月に結婚。その年の12月には、早くも第一子が誕生した。

 「当時、彼女は36歳。でも『いい年だから早く子づくりを』という考えは全くなかったですね。本当に自然に、すぐに授かって」

 女性が多い職場のため、働く女性を支援する制度は整っていた。産休・育休を合わせると、最長3年間、休暇を取得することができた。もちろん、出産をした女性社員のほとんどが、3年間フルに休みを取る。その中、妻は2年半で職場復帰した。

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