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高層マンションに住む子は才能が開花しづらい

知識と「身体感覚」がつながって、子どもが伸びる

 こんにちは、プロ家庭教師の西村則康です。今回は、私が多くのお子さんを見てきたなかでいつも実感することから、エピソードを交えてお話ししましょう。家と子どもの成長についてです。

 近年、都心の高層マンションが大変な人気ですね。景色を一望できる上階に住むというのが、憧れのライフスタイルとして盛んにもてはやされています。もしかしたら、この連載の読者の方にも、そういったマンションにお住まいの方がいらっしゃるかもしれません。


小さなうちに様々な「ナマ体験」をすることが大切(写真はイメージ、記事内容と関係はありません)

平均レベルは高いけれど「スゴい子」が少ない

 でも、私は高層マンションの上階に住む子どもは才能が開花しづらい傾向にあると感じています。比較的、教育熱心なお母さん方が多いためでしょうか、子どものレベルの平均値そのものは高いのですが、

「この子はスゴイぞ」

 と思わせられる、キラキラと輝いた子どもに出会う割合は低いように感じます。

 それは、高層マンションという住環境を完全にコントロールされたなかで育つと、刺激が少なすぎるからだと思っています。

 タワーの上階に住んでいると窓を開ける機会も少なくなりますし、風が吹く音や雨が降る音、鳥の鳴き声といった自然界の音もまったく聞こえません。廊下にはカーペットが敷かれていて、靴音などもしないのです。

 上手に刺激を与えれば与えるほど成長する子どもの時期に、こういう環境で育つのはあまりよくないのではないかと感じています。いろいろなものを触った、見た、匂いをかいだというような視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感への刺激を小さな頃から少しでも多く積み重ねてほしいからです。

 でもそれは、高層マンションに限らず、都会に住むすべての子どもが抱える問題だともいえます。

次ページ 炎を見たことがない、身体感覚に乏しい...

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