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夫と別居後、パート勤務ママが独立に向け歩み出す

正社員の打診も受けたが、母子の生活を考えてパートを選択

 結婚や出産を機に仕事を辞めた女性は、多くの場合、それまで積み上げたキャリアがリセットされる。その段階で、もしパートナーが不誠実な態度を見せたとしたら……。夫から独立し、正社員としての登用を提案されながらも、家庭の事情からパートタイムで働き続ける女性が歩んできた道のりとは?

働かない夫の浮気が発覚、実家へ戻る

 「どうしても、もう一度仕事をしたかったんです」。

 正社員で働いていた斎藤裕子さん(仮名/42歳)が、結婚・出産を経てパートで再就職をしてから、今年で10年になる。

 10年前、再就職したのは仙台だった。今は名古屋で、やはりパートで働いている。

 10年前と違うのは、住んで働いている町だけではない。今は、小学校高学年になった一人娘との、二人暮し。夫とは7年前、子どもが5歳のときに別居した。パートで再就職して3年目のことである。

 「別居した理由はお金です。夫は就職しても長つづきしない人でした。結婚した当初はそうでもなかったのですが、次第にカード支払いやキャッシングで、後先考えずにお金を使うようになりました。いつしか毎月末の銀行口座の残高は、常にマイナスという状態に。最初はそのマイナスを、私が独身時代に働いて貯めた預金や、パートで働き始めてからは微々たるそのお給料で、補てんしていました」

 収入以上に使うことが、いったいどういう事態を招くのか、どれだけ言っても「同じことの繰り返し」。状況を知った親戚の紹介などにより、なんとか正社員での再就職を果たしても、「仕事がきつい」「上司と合わない」など理由をつけてはやめてしまう。

 斎藤さんはもともと真面目で、堅実な性格だ。夫のしたこととはいえ、いわれのない借金に追われる生活は、次第に心をむしばんでいく。

 「これ以上この人と一緒に生きていくのは、無理かもしれない」

 こう思い始めた矢先、夫のカバンの中に見つけたのが避妊具だった。自分に対するものではない。やり場のない怒り。言いようのないむなしさ。落胆、そして絶望。

 しかし斎藤さんは心の傷を、再スタートへのエネルギーへと変換した。結婚するまでずっと名古屋で、親と同居していた斉藤さんは、親に事情を話して、出戻ることに心を決めた。夫が外出している間に、少しずつアパートの荷物をまとめては、宅急便で実家に送った。そして、ある日突然、子どもを連れて郷里の名古屋に帰ったのだ。

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平田未緒 専業主婦リブート

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