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子育て・教育

久宝留理子 夫の病気で健康と笑顔の大切さを知る

いつの間にか巻き込まれた中学受験。でも勉強することは荷物にならないから

女性シンガー、ママ向けの情報を発信しているラジオ番組「mama smile(ママスマイル)」のパーソナリティー、そして小2と小5のママとして奮闘する久宝留理子さん。前編では、夫であるSOPHIAのキーボード・都啓一さんとの夫婦のルールや分担について聞きました。今回は、4年前に啓一さんが発病した血液のがん「ろ胞性リンパ腫」の闘病生活、子どもの中学校受験、お稽古事や才能の伸ばし方などについて聞きました。(聞き手は羽生祥子・日経DUAL編集長)

羽生 久宝さんのお宅は、お義母さんとお義父さんがお近くに住んでいらっしゃるのが心強いですよね。近くに暮らすようになったのは、計画的に? 戦略的に?

久宝 義父や義母なしでは、私たち家族の生活は考えられないです(苦笑)。きっかけは、2010年に夫ががんになったことでした。

羽生 そのとき、お子さんはおいくつだったのでしょうか?

久宝 子どもがまだ小学2年と幼稚園の年中でした。二人とも小さかったので、誰かの手助けがないと夫をサポートしていくのは難しかった。そのとき、最初はお義母さんだけ上京してもらっていたんだけど、夫の兄弟は誰ももう兵庫に住んでいないこともあって、思い切って東京に出てきてもらいました。

子どもの笑顔を守ることを最優先

羽生 ご主人のご病気、さぞお辛かったでしょう…。

久宝 現状は、定期的に血液検査をして問題はないので少し安心しているのですが、当時は子どもたちから笑顔を消すのが嫌で、そこに集中していました。食事はお義母さんに手伝ってもらって。夫がそんな状況だからと、幼稚園や小学校の行事に参加しないのは悔しいから積極的に参加して、子どもたちの外での生活はなるべく変化しないように考えました。

羽生 ご主人の病気のことは、お子さんに伝えましたか?

久宝 抗がん剤治療で、髪が抜けてスキンヘッドになっちゃいますからね。見た目の変化で分かるし、「ちょっと難しい病気なんだ」と説明はしました。詳しいことは説明しても分からないけど、察知していたとは思います。1年間の抗がん剤治療の間は、新生児のように免疫力が落ちてしまうんです。だから、子どもたちは家に友だちを連れて来られないんですね、外からの菌が影響してしまう可能性があるので。子どもには、「今は家に友だちを呼べないよ」と言い聞かせました。子どもにも、辛かった時期かなと思います。

羽生 何か具体的に、お子さんに変化はありましたか?

久宝 上の息子は、チック障害が出ました。夫の病気についてはマスコミにも公表しましたから、周りが知っている状況になっちゃいましたからね。気をかけてくれた担任の先生には、理由がはっきりしているからと説明し連携して、見守ってもらいました。

羽生 病気はご本人がもちろん一番辛いけれど、支える側である家族にも別の辛さはありますよね。

久宝 息子はいまだに、死を扱ったドキュメンタリー番組やドラマで、アンハッピーな終わり方をするものを嫌がります。「最後に亡くなるんだったら見たくない」と、チャンネルをすぐ替えちゃいますし、幼い子どもながらに色々と感じていたのでしょう。

羽生 そのとき、久宝さんのお仕事はどうしていたのですか?

久宝 ちょうど働き始めようとしていた時期でした。私がデビュー20周年で、子どももコミュニケーションが取れる年齢になったから再開しようかなと。何本か先のスケジュールも決まっていました。そんなときに病気が分かって。悩みましたが、決めた仕事だけはやろうと思いました。

羽生 一家の主として、パパが元気に働き続けてくれることは誰もが望むこと。病気だけじゃなく、突然会社の都合で仕事を失ったり、いつ起こるか分かりませんよね。うちの場合はある日突然、夫から職種転換を相談され、仕事を辞めてきたことがあります。そんなとき、私は経済的な面で自分が働いていてよかったと思ったし、子どもが居てよかったと思った。そういった何か人生のステージが変わるときに、共働き夫婦は絆を深め合うチャンスがあふれているなと思う。久宝さんは、家族のポリシーとして「お子さんが笑顔になる」ということを一番大事にされたわけですね。

久宝 はい、一番守りたかったのは笑顔と健康でしたね。まさしく初心に戻れました。今もね、私は子どもの中学受験なんてどっちでもいいんです!!(笑)

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