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スマホからのネット利用はできるだけ遅らせるべき

「ケータイ時代のセーフティー・システムは、スマホ時代には通用しない」。子どもとケータイの問題に詳しい群馬大学名誉教授、下田博次さんに聞いた

4月に子どもが入学式を迎えたり、習い事を始めたりした方は多いのではないでしょうか。行動範囲の広がるわが子に、そろそろケータイやスマホを持たせたほうがいいのでは……と思うママ&パパも多いでしょう。子どもとケータイをテーマにした短期連載の第2回。今回は子どもにケータイを与えることによる危険性について、専門家の意見を聞きました。

 「子どもにケータイを与えるか否か」――。

 子どもを持つ親であれば、一度は悩む問題ではないでしょうか。ケータイは便利である反面、使い方によってはトラブルに巻き込まれることもあるからです。

 長年、子どものケータイやインターネット問題に取り組んできた群馬大学名誉教授の下田博次さんは、「小学生にケータイを持たせる場合は、主に連絡用として使い、インターネットの利用は制限するべきだ」と主張します。子どものケータイに対して、親はどう関わればよいのか、アドバイスをまとめます。

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日本の子ども達は、ケータイからネットの世界を知った

―― 子どもにケータイを与える際に親が最も心配していることは、子どもが有害サイトに接続してしまうといった、インターネット利用に伴うトラブルです。

下田博次さん(以下、敬称略) まず、述べたいのは、「インターネットは悪だ」とか「子ども達にインターネットを使わせてはいけない」というわけではないということです。インターネットは社会にとって必要なメディアです。そもそも「人間の知性の向上や、社会改良の道具にしよう」と考えてきた人達によって、創られてきたものなのですから。

 しかし一方でインターネットは、青少年の健やかな育ちや教育を妨げる情報環境になっているのも事実です。アダルトサイトや交流サイトもそうです。ネットによるいじめやネット依存も深刻な問題です。子どもの知性を伸ばすはずの道具が、逆に子どもを不幸にすることもあるのです。

―― 親は子どもに、正しいインターネットの使い方を指導しなくてはいけないというわけですね。

下田 特に有害情報被害を避けるためのフィルタリングをかけて有害情報を遮断したり、ネットの理性的な使い方に誘導したりするなど、子どもにネットの利用法を指導することが必要です。これを「ペアレンタルコントロール」といいます。日本では、このペアレンタルコントロールの意味や重要性が十分に理解されないまま、インターネット機能が付いたケータイが急速に普及していきました。

 欧米の状況を見てみましょう。欧米では、まずパソコンが普及しました。子どもは、家族が共有するパソコンで、インターネットの使い方を教わることが多いのです。一方、日本の子どもは、親の目が届きにくいケータイからネットの世界に入っていったと言えます。しかも子どもは新しい知識や、快楽的な使い方をどんどん吸収するものです。親は子どもがどんなネットの使い方をしているか、チェックすることすら難しくなっているのが実情です。

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