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女性の7割以上は「自分は妊娠できる」と思っている

日本では6~7組に1組のカップルが、不妊に悩んでいる

仕事を優先し、結婚・出産を後回しにする女性の増加に伴い、不妊のリスクも増しています。「共働き夫婦で、第一子はできたけれど、第二子がなかなかできない」という“隠れ不妊”に悩んでいる人もいます。妊娠に関する正しい知識を、在米の産婦人科医が教えます。

 皆さん、はじめまして。アラフォーで2児の子育て真最中、アメリカ、ボストン在住の産婦人科医、樽井智子(たるい・ともこ)と申します。夫も日本人で同じくボストンの病院で医師をしている、共働き家族です。日経DUALを読んでいる同じ共働き世代の方に、「妊娠に関する正しい知識を、知ってもらう」「事実に基づいた情報を提供する」連載を始めます。どうぞよろしくお願いします。

日本では6~7組に1組のカップルが、不妊に悩んでいる


細胞質内に核が2つ見えている、正常受精の受精卵

 なぜ、DUALで妊活に関する連載を始めることになったかを説明します。
 私は、大学医学部3年の時に、産婦人科学教室で研究に従事し、ヒトの受精卵の美しさと神秘に魅せられ、今に至るまで不妊に関する分野で働いてきました。日本とアメリカの研究室で不妊の原因を解明し、治療につながる研究。日本の診察室では診療を通じて患者さんが子どもを持つという夢を助ける働きをしたいと思って、全力で頑張ってきたつもりでした。

 その間、高度生殖医療の技術は進歩・改善し、恩恵を受けた方も多くいたのですが、その一方で、患者さんとその予備軍が増えている感覚が否めませんでした。現在、日本では6~7組に1組のカップルが、不妊に悩んでいると言われています。

診察室で待っているだけでは、遅すぎる

 私の恩師で、『妊活バイブル』の共著者、成育医療センターの齊藤英和先生の言葉が今でも強く心に残っています。

 「僕たち医者は、いつも診察室で、そして研究を通して、不妊の治療と原因の解明に全力で当ってきた。でも診察室で待っていては遅い。診察室を飛び出し、人々に妊娠について正しい知識を知ってもらうことがもっと大切だ」

 診察室で待っていては、遅すぎるのです。不妊治療を行うクリニックを訪れる患者さんの年齢は、ばらつきはありますが、私と同じアラフォー女性も多いのです。皆さん、仕事が忙しく、結婚も遅めで、さあそろそろ子どもを作ろうと考える時には、既に妊娠適齢期(20歳代)を過ぎてしまっています。そして、口々に「年を取ると子どもができにくくなるということを、つい最近まで知らなかった」と言うのです。このような患者さん達を前に、私たち不妊治療を行う医師は「あと、5年、いや1年でもいいから早く受診してもらっていたら……」という思いを強くしています。

 目の前の患者さんのために最善を尽くした治療を行うことも、不妊のメカニズムを解明する研究に没頭することも、等しく大切なのですが、もっともっと「妊娠に関する正しい知識を知ってもらう活動」をすることの重要性を感じ、不妊や妊活という言葉を聞いたこともない若い男性・女性達を含めて、広く一般の方々に、妊娠に関する事実を知ってもらい、その上でキャリア・ライフプランニングをして欲しい。その一念でこの連載を始めました。この連載が、今、そして将来にわたって、不妊に悩むかもしれない人々の助けになることを祈っています。

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