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杉並発・保活革命を率いた“ジャンヌ・ダルク”

子育て・教育

杉並発・保活革命を率いた“ジャンヌ・ダルク”

杉並区で保育園増設を求めて声を上げた曽山恵理子さん、インタビュー前編

―― 実名を出して活動することに、不安はありませんでしたか? また、実名を出すことで、どんなメリットやデメリットがありましたか?

曽山 自分自身が当事者として待機児童問題に取り組んでいけるチャンスだと前向きに捉えました。また、もともとの始まりがインターネットのコミュニティだったので、変な団体だと思われたら良くない、とも考えました。自分が名前を出すことで「信頼性を高められる」と思ったのです。また、「他のメンバーを批判から守る」ことで頭がいっぱいだったということもあります。

 今、振り返ってみると、実名を出したことにより、当初考えていたよりも信頼性を高めることができたと感じます。「みんなが保育園に入園できるように応援している人がここにいるよ」という強いメッセージ性も持たせることができました。私の周りで困っている保護者が集まり、お互いに情報共有をしやすくなったこともあったでしょう。

 実名を出すと、メディアの取材も受けやすいため、待機児童問題を広く知ってもらうためのプロモーション活動もしやすくなりました。また、良くも悪くも批判は私一人に集まるので、何かあった時に自分が頭を下げればなんとでもなる、という覚悟ができたこともメリットと呼べるかもしれません。

 もちろん、デメリットもあります。先ほどの話と通じますが、批判を直接受けることが増えましたし、私の人柄を誤解されることもありました。よくあるのは「怖い人」とか、先ほど言っていただいたような「ジャンヌ・ダルク」とか……。家族への批判にも気を遣うようになりました。

―― いわば、リスクを取って待機児童問題の解決・改善を優先させたことになると思います。活動の最大の成果をどんな風に捉えていらっしゃいますか。

活動の最大の成果は、行政を本気にさせたこと

曽山 2013年1月に「保育園ふやし隊@杉並」を結成して活動していました。ここでの最大の成果は「自治体(杉並区)を本気にさせたこと」だと思います。メディアで報道されたインパクトも大きかったと思いますが、何より困っている保護者が自ら行動し、「当事者が声を上げた」ことが一番大切だったと思います。

 その声に応えて、杉並区は認可保育園を核とした保育行政に力を入れるようになり、平成25年度は38%前後だった認可保育園の入園率が翌26年度は44%まで改善されたようです。それでもまだ需要に応え切れていないのが実情ではあるので、何に困っているのかを具体的な要望として行政に語りかけ、一緒に考える仕組みを作ることが大切だと思っています。


(画像と本文は関係ありません)

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