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山口照美 あのとき継母が私にしてくれたこと

子育て・教育

山口照美 あのとき継母が私にしてくれたこと

「しんどかった日々」は必要だったのだと、今は思える

 「大人の都合、親の都合で怒ってないか」と保護者に説く立場でありながら、「どの口が言ってるんだ」と自嘲する。体力的、精神的に余裕がある時は「もう、気をつけてよね」で済ませるのに。ふっと、よく言われる「虐待はくり返す」という言葉がよぎる。私は大丈夫、私だけは大丈夫。言い聞かせている時点で、「誰のために親をやっているのか」を見失う。


全校遠足の風景。90名全員で電車に乗って出かけ、縦割り班でのオリエンテーリングを楽しんだ。家庭と地域とつながって、子ども達を育てていきたい

 この文章を読んで、私を校長として不適格だと騒ぐ人がいるリスクは承知で書いた。子どもと接する仕事モードと、家庭モードは別だ。保育園の保護者同士でも、「他人の子は落ち着いて注意できるし、めっちゃ褒められるのになぁ」と話すことがある。児童の気持ちに寄り添うためにも、保護者の気持ちに共感するためにも、あの「しんどかった日々」は必要だったのだと、今は思える。さらに、今の我が家は、夫が一人で子どもを寝かしつける夜も多い。仕事で忙しく子どもが懐かない、扱い方がわからず不器用な育児しかできないゆえに、子どものかんしゃくを持てあます父親の気持ちもわかる。

 学校にいるからこそ、我が子にどう接するべきかを考える場面も増えた。

 子どもにとって、家庭が安心できる場所になっているか。

 親が叱るのはどんな時か、筋が通っているか、子どもに伝わっているか。

 怒鳴りたくなったら、深呼吸して10数える。

 感情が先走って怒ってしまった時は、ギュッとして「ごめん」という。

 自分を素直に好きだと思える子どもは、他人にも優しい。自分に自信が持てるから、チャレンジ精神がある。今、オモチャを片づけないことは、腹立たしい。その衝動を乗り越えて、私も親として成長したい。

 一緒に、がんばってみませんか。

[本記事は日経DUAL編集部が2013年11月1日付日本経済新聞電子版に寄稿した記事を再構成しました]

山口 照美

山口 照美

同志社大学卒業後、大手進学塾に就職。3年間の校長経験を経て起業。広報代行やセミナー講師、教育関係を中心に執筆を続ける。大阪市の任期付校長公募に合格、2013年4月より大阪市立敷津小学校の校長に着任。著書に『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)、『売れる! 「コピー力」養成講座』(筑摩書房)など。ブログ「民間人校長@教育最前線レポート」も執筆中

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