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習い事のピアノは「楽しい」「続ける」が一番大切

ピアニスト三舩優子さんに聞くピアノの習い方、音楽の楽しみ方

 ピアノをお稽古としてではなく楽しむために企画されたイベント「きらきらピアノ」(文京シビックホール)。そこで講師を務めたのは三舩(みふね)優子さん。世界中で活躍するプロのピアニストであると同時に、高校1年生のお嬢さんがいるワーキングマザーでもあります。そんな三舩さんに、ピアノや音楽との接し方、そしてお嬢さんのピアノ教育などについて尋ねました。「子どもにピアノを習わせたい」「クラシック音楽に親しませたい」と考えているママ、パパ必読です。

イベント「きらきらピアノ」の様子は「お稽古ではなくピアノで『遊ぶ』イベントに潜入」参照

音楽と一緒に遊ぶ場を作りたかった

──まず今回の「きらきらピアノ」を企画した目的を聞かせてください。

 子ども達に、クラシックというより音楽全般に触れてほしかったんです。音楽が身近にある環境を作りたかった。だから内容も「聴かせる」というより「一緒に遊ぶ」感覚を打ち出そうとしました。

──実際、ピアノに触れ、のぞき込み、潜り込んでと、参加した子どもは楽しそうでした。

 最近、普及活動を考えて、クラシック業界でも子ども向けのコンサートが多いんです。でもそれらの中には、大人のイメージする「子ども」を勝手につくり上げてしまって、実際に子どもが楽しんでいるかどうか分からない企画も少なくありません。子どもの集中力が続く時間は本当にわずかですから、色々なことを手を替え品を替え模索しながらやっていかないとうまくいかないと思います。


音の聞こえ方を確かめるために、ピアノの下に潜り込む子ども達


参加した子ども全員と連弾も行った

──今回は確かに様々な企画があり、「手を替え品を替え」というイメージでした。

 とはいえ、いくつか反省点はあります。例えば、色々な企画を用意して、子ども一人ひとりに体験してもらったわけですが、自分が体験し終えて、他の人が終わるのを待っている間のことをもっと考えるべきでした。楽しかった感動も、子どもは一瞬にして忘れるものです。本当に瞬間瞬間に変わっていくので、先を見越した計画を立てないといけないと感じました。

──イベントの最後に3曲の生演奏が間近で聴けたのも印象的でした。演奏したのは「タイプライター」「革命」、そして映画『となりのトトロ』の「ねこバス」。「ねこバス」は子どもに人気のある曲ですが、他の2曲のクラシック曲は、どういう意図で選んだのですか?

 「タイプライター」は昨年、シンガポールで日本人の幼稚園児200人の前で演奏て、そのときの反応が良かったので今回も演奏することにしました。あの曲は初めて聴いても楽しめるでしょう。一人で「チン!」というタイプライターの音が出来るように、ベルも買いました(笑)。

 もう一曲は、最初は「トルコ行進曲」を弾こうと思っていたのですが、直前に「いや、待てよ。私が弾く意味は何だろう」と考えたんです。やっぱり「本物のすごさを見せること」が一番大事なんじゃないかと思い、いわゆる“大人の曲”「革命」に変えました。それほど長くない曲ですが、ピアノを端から端まで使い、技巧的にも音楽的にもインパクトが強いので、急遽、前日に変えたんです。


イベントの最後には「タイプライター」「革命」、そして映画「となりのトトロ」より「猫バス」を演奏

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