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サントリー 変革の原点は高すぎる社員満足度

サントリー(1) フレックスのコアタイムを廃止、10分単位で利用できるテレワーク勤務など、充実の制度で社員を支援

  「うちの社員達は、会社への満足度が高すぎる。このままではいけない」

 2010年、そんな声がサントリーホールディングスの人事部内で挙がった。

 同社では全社員を対象に自社に関する意識調査を行っているが、「サントリーグループで働いていることに誇りを持っている」と回答する社員は96%にも上っていた

高すぎる社員満足度に危機感を持ち、人事改革に着手

サントリーホールディングス
本社は大阪府。東京都港区台場に「サントリーワールドヘッドクォーターズ」を置く。1899年に創業し、2009年に持株会社制に移行。酒類、清涼飲料をはじめ、健康食品、化粧品、外食など幅広い事業分野を手がける。近年は海外の飲料・食品メーカーの買収も進め、海外展開を加速している。


人事本部・ダイバーシティ推進室の吉田真一郎さん

 会社に対する満足度が高いことの何がいけないのか。人事本部・ダイバーシティ推進室の吉田真一郎さんはこう語る。

 「自分の会社や仕事を誇れるのは、もちろんいいことです。しかし、“サントリー大好き集団”のままでいると、同じようなタイプの人間ばかりになって新たな発想が生まれにくいのではないか、変革し続けることが難しいのではないか、と危惧したわけです」(吉田さん)

 「今のサントリーグループに必要なものは、多様性だと。そこで、人事として『多様性を個人と企業の成長に生かす』と宣言したのがスタートでした」(吉田さん)

 ダイバーシティ経営を推進していく際の軸としたのは、「年齢・性別・国境・ハンディキャップ」の4つ。属性を越え、さまざまな人が活躍できる組織作りを目指すという方針を打ち出した。

 「多種多様な人達が持てる力を発揮するためには、いろいろな働き方を認めて、一人ひとりの社員が働きやすい職場にしなければならない。そこで、ワークスタイルを変えていこう、というメッセージを発信し、働き方の制度改定や意識付けの施策を進めてきました」(吉田さん)

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