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仕事

他社の「夫」も参加する社内育児セミナー急増中

得をする夫の会社、損をしている妻の勤務先

社内研修は通常、自社の社員が対象だ。だが最近、ターゲットを社外に広げたユニークな研修が登場している。それは他社に勤める配偶者も一緒に参加する、夫婦参加型の仕事と育児の両立支援セミナーだ。

 子育てしながらワーキングマザーが思いきり働くには、家庭での夫の協力が欠かせない。ならば夫の勤務先がどこであろうとも研修で意識改革を図り、イクメンに変身させてしまおうと妻の勤務先である企業は考えた。

 職場の女性活躍推進が声高に叫ばれる一方で、家庭の〝男性活躍推進〟はなかなかはかどらない。そんな日本社会の現状に企業が切り込もうとしている。

夫婦は別々のグループに分かれ議論

 3月中旬の土曜午後、大日本印刷の本社会議室に29組の夫婦が集まった。出産や育児休業を経て職場復帰を控える同社の女性社員とその夫らだ。

「子どもが病気になったときどちらが休む?」「家事・育児の役割分担はどうする?」など今後夫婦間で家庭内紛争のタネとなりそうな具体的な状況を想定し、一人ひとりの工夫や悩みを模造紙に書き込みながら語り合う。


大日本印刷で開かれた職場復帰を控える女性社員とその夫を対象とした社内研修

 「何をしてほしいのかを妻が言ってくれればちゃんとやるよ」
 「そんなだから男はダメ。うちのダンナもそうなんだけど、なんで指示を待たずに主体的に動けないのかなぁ?」

 夫婦が同じテーブルに着かないように事前に夫と妻を別々の班に分けたグループ討論で、それぞれの立場から本音が飛び交う。どのグループでも、形成は夫側は明らかに不利。議論が進むにつれ、「出産前はちゃんと家事分担できていたのに育児休業中で私が家にいるようになったら何もしなくなった」「子どものことで手いっぱい。せめて夫には自分のことは自分でやってほしい」と妻側から不満が読出する。

 まれに「基本的に保育園の送りは僕、夕方の迎えは妻。でも週1日は僕が迎えに行く。その日は妻はフリーデー。存分に残業しても友達と飲みに行ってもOK」と話す男性がいると、女性陣から熱い視線を集め、同じテーブルのほかのパパたちはますます肩身が狭くなる。

次ページ 増えつつある他社「夫」の参加

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