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仕事

“出戻りNo.1企業”を目指す 退職女性を応援

男性だらけの青年会議所で、「男目線」でなく「女目線」での街づくりを見直す!


日本青年会議所 関東地区 埼玉ブロック協議会 穂坂泰会長

 日経DUAL読者の皆さま、はじめまして。私は公益社団法人日本青年会議所の埼玉ブロック協議会・会長をしております穂坂泰と申します。

 青年会議所の活動以外に、本職としては医療法人「瑞穂会」と、学校法人「医学アカデミー」で法人本部長を務めています。具体的には、病院や介護施設、予備校の経営・運営をしております。今日は私が日頃感じている「女性活用」への思いについて、お伝えしたいと思います。

 「女性の活用が企業を活性化する」というフレーズを最近メディアでよく見かけるようになってきました。それでも現実は、人材の入れ替えがなく女性の活用を考えない経営者の方が多いと思います。私も様々な規模の企業を見てきて、実際の難しさを目の当たりにしています。

 しかし今日は、私が経営に携わる医療現場(病院や介護施設の運営、そして薬剤師国家試験の予備校、理学療法学科の専門学校)での女性の活躍の事例を少しご紹介しながら、いかに日本の医療現場が女性の力によって支えられているか。そして、今企業が率先して女性の労働力を見直すことがいかに重要かを、お話ししたいと思います。

女性活用は、組織の態度表明・具体的な支援がすべて


瑞穂会で働く女性職員たち

 「瑞穂会」では、総勢840名のスタッフが携わっております。そのうちの6割は女性という環境(逆を言えば男性が4割しかいない)です。女性の職員が多い職場では、産休や育児休暇は、もちろん当たり前。実際私たちの幹部で4人の子供を育て上げた方もいます。

 その背景には、女性の産育休に関連する特別休暇を、職員皆で支えようとする文化が、明らかにあります。子ども達を預かる院内保育園も、年間約2000万円を支出し、充実を図っています。こういった具体的な支援は半数以上が女性という職場にとっては不可欠でしょう。

 しかし、具体的な支援や制度と同様、いや、それ以上に重要なのは、幹部の意識、周りの職員の意識だと痛感します。

 幹部が奨励していけば、自然とスタッフは支え合うようになります。幹部が発信すれば周りの意識も変わるのです。そうした雰囲気は幣グループの有給休暇取得率にも表れ、育児をしている職員以外でも有給休暇は9割以上を消化しているというデータもあります。この数字は他の施設と比べても高い取得率であると思っております。

女性の向上心はすさまじい。だからいつでも戻ってきて欲しい

 薬剤師など、資格職を扱う私たちの職場では、皆、向上心が強いです。小児の医療を学びたい、また大学病院でいろんな症例を見ていきたいなど、ステップアップを目指す女性がほとんどです。

 一方で、結婚をして子育てと仕事の両立が難しいという現実にぶつかる職員も、もちろんいます。その場合は、全力で慰留するように相談もしますが、やはり退職を決意するという致し方ない場合があります。

 そんなとき、私はどうするか。単純です。「いつでも戻ってきてほしい」と真面目に伝えるのです。いつでも戻れるような環境があることを、子育て女性職員に地道に伝えていくのです。上述した通り、産休、育児休暇をはじめ有給消化率の9割という数字は圧倒的に高いと自負しており、職員は一度仕事を辞めて他の職を探したり、他の施設で働くと当院が働きやすい環境であることに気づくのです。

 私たちのグループでは、今いわゆる「出戻り職員」が増加しています。出戻り職員とは、つまり、一旦子育てを理由に退職した女性が、職場に復帰する方のことを愛をこめてこう呼んでいます。

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