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国際結婚でも大変…「英語子育て」のリアル事情

子育て・教育

国際結婚でも大変…「英語子育て」のリアル事情

たとえ親が英語堪能でも、子どもをバイリンガルに育てるのは難しい

 僕は自分の境遇柄、さまざまな国際カップルとその子ども達を知っているのですが、母親が英語を母国語とする家庭のほうが、子どもが英語を話せる率が断然高いです。その子が日常的に最も深く関わる大人の言語が、その子どもに影響を及ぼすということだと推測されます。

 父親が英語話者でも、母親が日本人で日本語で子育てしている場合、よほど努力して英語での会話量を増やさない限り、その子の英語力が「リスニングがなんとなく分かる程度」ぐらいにしかなっていないというケースは少なくありません。

 一方、英国に暮らす、現地で英国人男性と結婚した知り合いの日本人女性。娘さんは現在大学生で英語での会話が優位なものの、日本語もかなり堪能です。

 娘さんは英国に生まれ育ち、英国の学校に通っているため、自分がラクな英語に流れがちなんですが、母である彼女は一貫して娘さんに日本語で接したそうです。娘さんがティーエイジャーの一時期、日本語を話してくれなくなったそうですが、泣き落として(!)、娘さんの日本語力を維持させることに成功したそうです。

母国語を教えようとしても、子どもたちが嫌がる

 また僕の義母はポーランド人です。英国に移住して、長女である妻が英国で生まれたころは、彼女自身英語があまりできなかったこともあり、ポーランド語で子育てしていたそう。ですが、

●自分の英語力がだんだん上がってきた
●ポーランド語で話しかけると、娘たちがイヤな顔をするようになってきた
●英国人の夫が、子どもをバイリンガルにする気ゼロ

という事情から、比較的早い段階で「ポーランド語で育てるのは、はい、やめた!」となったそうです。

 結果、妻はポーランド語は話せません。今となっては妻も「ポーランド語をちゃんと話せるように教育してほしかった」と母に訴えていますが、「生活するだけで大変だったのに、そんな面倒くさくて時間がかかることやってられないわよ! 第一、あんたも嫌がってたでしょ!」と一喝されています。

 このようにバイリンガルの子どもが育つには、親のコンスタントな努力と子ども自身の興味が不可欠なんだな、と感じています。

 僕の子ども達は今のところバイリンガルです。といっても、まだ小学生なので、日本に住んでいる限り、英語を拒絶する日が今後来ないとも限りません。また言語は常に触れていることで維持できるものです。そんな意味で、我が家のバイリンガル子育てはまだまだ始まったばかりだと思っています。もっとも、「バイリンガル教育」に熱心に取り組んでいるのは妻のほうで、僕は彼女のサポート役として日々こなしているという感じです(笑)。

川合亮平

川合亮平

「英国」と「イギリス英語」がキーワードのフリーランス。AllAboutイギリスガイド、通訳者、コーディネーターなど、様々なメディアで東京とロンドンをベースに活動中。3児の父(子どもは現在、ほぼ日英バイリンガル)。元英語落ちこぼれ。20歳から日本で英語独習を開始。肩書きは多岐に及ぶが、本人は「お父さん」と呼ばれるのが一番しっくりくると思っている。
【Twitter】https://twitter.com/ryoheikawai
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