スマホ版サイトを見る

働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト

日経DUAL

年収2200万円でも、繰り上げ返済で破綻リスク

住宅ローンを全力で繰り上げ返済しているが、高収入でも危ないワケ

借金を減らすよりも手元資金を確保すべき

「借金は少なければ少ないほど良い」と多くの人が思い込んでいる。それ自体は間違っていないが、一度借金を抱えてしまった後に無理な繰り上げ返済をすれば、資金繰りの悪化を招く。

「今一番のリスクは奥さまの収入です。先ほど伺った話では奥さま自身がかなりもらっているとお考えの一方で、収入が半減する可能性もあると。つまり収入は上にも下にも動く、まさにリスクがある状態なわけですよね。大変失礼な言い方になりますが、今はそのリスクがかなり良いほうに振れているといえませんか?」

「おっしゃる通りだと思います。給料は自分でも高いと思います」

「かなり余裕があると思っていましたけど、そうでもないということですか?」

「今は余裕があっても、それがずっと続くかどうかは別の話です。奥さまの収入減少を仮に50%減と見積もれば、マイナス700万円です。これだけで毎年の貯蓄額と同じです。加えて2軒目の家が空き家になればローンの返済だけで月に12万円、年に144万円のマイナスになります」

「だんなさまの収入減少リスクもゼロではありませんし、今後はお子様の教育費も確実に増えます。お子さまももう1人欲しいという意向もありますし、これらのリスクがいくつか同時に起こった場合、今の600万円という貯金額はあまりに少なすぎます。奥さまはリスクがあるから繰り上げ返済をする、とおっしゃっていましたが、お2人の場合は逆に、リスクを抑えるためには繰り上げ返済はしない方が良いんです

 繰り上げ返済のし過ぎで貯金が少ない……こういう家庭はかなり多い。収入や支出がまったく上下しないのならそれでも良いが、家計でリスクがゼロという事はない。リスクを吸収するためには貯金がバッファー(緩衝材)となる。例えば貯金も借金もゼロの状態と、貯金と借金がどちらも100万円の状態を比較した場合、利息の負担を無視すれば実質的にはどちらも同じだ。しかし収入・支出の波を乗り越えるには、手元の資金は生命線となる。つまり借金を減らすことを優先して貯金を減らし過ぎるのは危険なので、資金繰りが優先されるということだ。

(繰り上げ返済と資産運用のレッスン・相談は次回記事に続く)

■相談者募集
 連載記事に出ていただける頂けるご夫婦を募集しています。住宅購入、保険の加入・見直し、投資や資産運用などに関するレッスン・相談内容を記事執筆の参考にさせて頂きます。(参考記事:共働きなら6500万円の一軒家は買えるのか?

 レッスン・相談は執筆者の中嶋が対応します。料金は不要です。詳細・ご応募は以下のページをご覧ください。 http://sharescafe.com/1_116.html

中嶋 よしふみ

中嶋 よしふみ

ファイナンシャル・プランナー、シェアーズカフェ代表取締役社長。日経DUALの他、新聞・経済誌・ウエブメディア等で執筆・取材協力多数。『住宅ローンのしあわせな借り方、返し方(日経DUAL刊)』はAmazonと楽天ブックスの住宅ローンカテゴリで1位を獲得。対面ではファミリー世帯向けにプライベートレッスンを提供中。お客様ごとに最適化したレッスンと適切なアドバイスを組み合わせて、高度なコンサルティングを行う。現在、ウエブメディア「シェアーズカフェ・オンライン」を編集長として運営。お金よりも料理が好きな38歳。
【公式サイト】
http://sharescafe.com/
【シェアーズカフェのブログ】
http://blog.livedoor.jp/sharescafe/
【Facebook】
https://www.facebook.com/sharescafe

連載バックナンバー

世間まるごとHow much?

CLOSE UP PR

DUAL Selection-PR-

「お金」ランキング

ピックアップ

-PR-

注目キーワード