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食物アレルギー 最新治療法&園や学校での注意点

最近は食べられる量は食べていく方針だが、園や学校では「完全除去」推奨。保険診療の食物負荷試験は専門医のもとで

初めて卵を食べさせた直後、口の周りに蚊に刺されたようなブツブツが……! 離乳食時期に発覚することが多い子どもの食物アレルギー。2012年には、東京都調布市で小学5年生の女子児童が給食が原因のアナフィラキシーショックで死亡する痛ましい事故が起きました。食物アレルギーの子を預けて働く親としては不安なことが多いもの。

 食物アレルギーの基礎知識から最新の治療法、園や学校と確認しておくべきことを、昭和大学小児科学講座の今井孝成医師に教えていただきました。

Q.そもそも食物アレルギーとはどんなものですか?

A.食べ物が原因で起きる過剰な免疫反応。卵・牛乳・小麦が3大アレルゲンです

 

 食物が原因で起きるアレルギー症状のことです。体内のIgE抗体が食物を異物と捉えると、その刺激信号が免疫細胞に伝わり、ヒスタミンが放出され、全身に作用してアレルギー症状が起きます。

 乳児の約5~10%、幼児の5%、学童期以降では1.5~3%が食物アレルギーと言われています。原因食物は、卵・牛乳・小麦が多く、この3つだけで全体の3分の2を占めます。


食物の種類と発症年齢などの臨床型分類(出典:食物アレルギー診療ガイドライン2012/日本小児アレルギー学会)

Q.どんな症状が多いのですか?

A.一番多いのはじんましん。症状の多くが30分以内に出現します


乳製品を食べた5分後に口の周りから顔全体に赤みや腫れが広がった赤ちゃん

 最も多いのが、ぷくっと蚊に刺されたような赤みを伴うじんましんです(凹凸がない場合も)。次に多いのが、口、鼻、目などの粘膜症状です。

 抗原に暴露されてから2時間以内、多くが30分以内に症状が現れ、1時間以内で収まることがほとんどです。アレルギー症状は軽症から重症まで大きく分けられます。

●軽症…皮膚症状あるいは粘膜症状のどちらか一つが現れ、かつ症状が局所的なもの。

●中等症…皮膚や粘膜症状の面積が広がり、呼吸器や消化器に軽い症状が出る。

●重症…全身のショック状態。ぐったりする、何度も嘔吐を繰り返す、呼吸困難、意識がもうろとするなど。アナフィラキシーショックと呼ばれる状態。

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