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御三家校長が語る、男子校で学ぶ神髄

麻布、開成、武蔵──教育現場から伝える男子校の長所、中学教育の意味

28もの私立男子校が集まり学校紹介や模擬授業を行う「東京私立男子中学校フェスタ」。そこではどんな催しが行われたのでしょうか。前回(「男子中学フェスタで男子校の魅力と本音を見た」)はその概要を紹介しましたが、今回はイベントの目玉企画、都内私立中学校の最高峰といわれる男子御三家(麻布、開成、武蔵)の校長によるパネルディスカッションの様子を、連載「平凡なわが家もついに塾へ…」で子どもの塾選びをつづるライターの石井和美さん(女子校出身)がレポートします。

 今回はメーンイベントである男子御三家(麻布、開成、武蔵)中学校の校長先生によるパネルディスカッションの様子をお届けします。3人の校長先生がそろうのは今回が初めてとのこと。会場の講堂は満員で、男子小学生の参加も多く、分かりやすく男子校について解説してくださいました。

 子どもを持つ親として「子育て」という視点でも参考になるお話をたくさん聞くことができました。お子さんがいる方は、ぜひご覧ください。


講堂で行われた御三家男子中学校のパネルディスカッション

 パネラーとして壇上に登ったのは3人の校長先生です。

平秀明校長(麻布中学校)
1960年、港区生まれ。麻布中学、高校卒業。科学部に6年間所属し、大学では応用化学を専攻。「モノではなく、人に関わるような仕事がしたい」と工学部を卒業してから、教職の単位を取るために教育学部に入学し直す。卒業後は麻布中学・高校の数学の教員として採用され、麻布一筋で教員歴は丸30年。自身の子どもは男女3人。

柳沢幸雄校長(開成中学校)
1961年に開成中学に入学。開成に入学してから50年目に校長となる。校長になって4年目。前職は大学の教師で、専門は化学。「開成の恩師が米寿のお祝いだったので、昨日は飲んでました。男子校の中高一貫校というのは、生涯の人間関係ができるところです。そこで培った友人関係、そして恩師との関係を、今も楽しんでいます」

梶取弘昌校長(武蔵中学校)
1965年に武蔵中学に入学。校長になって4年目。高校1年のときの合唱大会で合唱の素晴らしさに目覚め、親の反対を押し切り、二浪して芸大へ。専門は声楽で"ドイツリート"というマイナーな分野。演奏活動は今も続けている。

 コーディネーターは私立男子中学校フェスタの実行委員長である本郷中学校の北原福二校長先生が務めました。

「中学入学」は親にとって「子どもからの卒業」

北原福二校長(本郷中学校) それでは、それぞれの学校で取り組んでいる男子教育を紹介してください。

柳沢幸雄校長(開成中学校) 私の子どもは男の子なのですが、時々想像するんです。もしも、娘がいたらどういうふうになるんだろうなと。例えば娘が20歳くらいで、「お父さん、銀座へ行こう」と言われて腕でも組まれて「あのハンドバッグ買いたいの」と言われたら、すぐに買ってあげると思うんです(笑)。ところが、うちは息子ですから「お父さん、あの時計が欲しいんだけど」と言われても「自分で稼いで買いなさい」となる。


開成中学校の柳沢幸雄校長

 親は子どもを同じように愛していますし、みんなかわいい。でも、同性の子どもと異性の子どもに対しての対応の仕方は、おのずと違っているのではないかと思っています。

 今、小学生の男の子の教育は、お母さんが主に担っていると思います。お母さんにとって、男の子は異性の子どもだから、やはり「かわいい」が先に立ちます。なぜかと言いますと、子どもから大人へ成長し、変化する、その経過で異性の子どもはどういう変化をたどるか、分からないからなんです。

 同性の子どもであれば、自分の経験を基に考えられますが、異性の子どもであれば分からない。分からないと、可愛さが先に立つ。特にお母さんが中心になって育てている場合、男の子がなかなか男の子として自立できていない。

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東京私立男子中学校フェスタに行ってみた!

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