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岸谷香 ピアノの先生が音楽への扉を開いてくれた

子育て・教育

岸谷香 ピアノの先生が音楽への扉を開いてくれた

生家にあったピアノを自然と弾き始めた。それから、徐々に“自分の特別な力”に目覚めて…

 私が生まれたときから、家にアップライトのピアノが置いてありました。1歳半くらいの私がそのピアノに触っている写真を家で見たことがあります。息をするように自然とピアノを弾くようになり、「バイエル」くらいまでは母に教えてもらいました。

 子どものころ、同じ社宅にピアノを教えてくれる芸大出身のママが住んでいたんです。私は幼稚園のときに、この先生に教えてもらい始めたのですが、本当にとってもいい先生で!

ピアノの先生が言ってくれた 「好きなことだけやりましょう」

 レッスン初日に言われたのが「あなたはプロのピアニストになりたいの?」ということ。私が「いいえ」と答えると、はっきり言いました。「じゃぁ、嫌いな練習はしなくていい。好きなことだけやりましょう。とにかくピアノを好きになりましょう!」。子どもにはたまらない言葉!

 私は情緒たっぷりに弾くのは苦手で、速弾きが得意でした。テクニックなんて全然未熟で、ただただ速く弾くだけでしたが……。先生はいつだって、私が好きなように自由に弾かせてくれました。

 発表会も楽しかった(笑)! 小学3年生で初めてステージに上がることになったとき。先生が選んでくれた課題曲は、ショパンの『小犬のワルツ』。

 「香ちゃん、この曲はね、高校生のお姉さん達が弾くような曲なの。誰よりも早く弾いて驚かせちゃおうよ。小さな香ちゃんが弾いたら、みんなびっくりするよー!」

 もう「わお!」って感じ! テンション上がって、楽しくなっちゃって、やる気出まくって一生懸命に練習しました。

 発表会当日。「間違えても知らんぷりして弾けばいいわよ」と先生。もう最高ですよね。本番ではミスしまくりでしたが、皆に「すごーい」と言われて、9歳の私は得意げでした。今でも鮮明に覚えてるくらいにいい思い出です!

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