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揺れる心 妻の発病、出世は割り切ったつもりだったが…

後輩が出世、自分にはできないと納得しながらも、どこか割り切れない

「お料理上手なんですね」、部下の言葉に表情がこわばる

 昼の12時、デスクで手作りのお弁当を広げる。「愛妻弁当ですか?」との後輩の問いかけに、いや自分で作ったんだよ、と返すと、たいてい驚かれる。

 「彩りも、おかずのバランスもばっちりじゃないですか! 宮田さん、お料理上手なんですね~!」

 そんな言葉に対して、返す笑顔がぎこちなくなってはいないだろうかと、時々不安になる――。

 大手IT関連会社の企画部門に勤務する宮田修一さん(46歳・仮名)の妻は、13年前、膠原病を発症した。上の娘が4歳、下の娘が1歳だった。

 「出産前は、妻は商社の総合職としてバリバリ働くキャリアウーマンでした。出張で国内外を飛び回っていて、体力は私よりもあった方だと思います。しかし、2人目の子どもの育休明け直前のある朝、急にベッドから起き上がれなくなってしまったんです。突然のことでした」

 膠原病は、自己免疫疾患により全身の臓器に炎症が起こる病気の総称で、人によってさまざまな症状があるが、妻の場合は関節の炎症と全身の痛み、倦怠感がひどく、朝起きて数時間は体が痛く、重くて動けない状況が続いた。ようやく起き出せても、少し動くとすぐに疲れてしまう。医者の診断により投薬を始め、普段の生活では極力無理をさせないようにとの指示が出た。

 とても仕事どころではない。育休期間終了後、妻は休職に切り替え、回復後の復帰を目指していたが、半年後に断念。退職した。

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