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日本の女子高生はなぜ理系になりたがらないのか

子育て・教育

日本の女子高生はなぜ理系になりたがらないのか

国際比較をすると、女子高生の理系職への志望率が諸外国に比べて低い日本。その原因とは……

女子だけでなく男子も、理系職志望率は低い

 以上は7か国の比較ですが、世界は広し。比較の対象を広げてみましょう。PISA2006の調査対象は57か国ですが、「とてもそう思う」+「そう思う」の肯定回答の率を計算しました。性差も見るため、男女双方の率を出しました。図2は、横軸に男子、縦軸に女子の肯定率をとった座標上に、57の社会を位置づけたものです。高校生の理系職志望率の国際比較図をご覧ください。

 日本は左下の低い位置にあります。男子の理系職志望率は下から8位であり、女子は最下位です。先ほど比べた米仏が中間辺りで、その右上には発展途上国が位置しています。北アフリカのチュニジアでは、男女とも8割以上が理系職を志望しています。国力増強のため、科学技術の振興に重点が置かれ、理系職の優位性が際立っているのでしょうか。

 男女の理系職志望率の差も国によって一様ではありません。図2の実斜線よりも下にあるのは、理系職志望率が「男子>女子」の社会であり、点斜線よりも下は、その差が10ポイントを超える国です。日本は点斜線よりも下ですね。理系志望の生徒が少なく、かつそのジェンダー差が大きい社会といえます(香港や台北はもっと下ですが)。

 なお、理系職志望率は「男子>女子」の社会が多いのですが、その逆の社会も存在します。実斜線よりも上にある国ですが、昨今の経済発展が著しいインドネシアも含まれていますね。この国の活力の源は、リケジョにあったりして…。こういうデータをみると、「女子の脳は、男子に比べて理系向きにできていない」という説を疑いたくなってきます。

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