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米国の両立の秘訣は「誰かに頼る」のと「再就職」

デイケア(託児所)費用は1カ月2000ドルも。再就職が難しくないので一度退職するという人も多い

再就職が難しくないから、スパッと退職する人も

 日本の託児所のように、政府や自治体から補助金が出るなんてことはまずありません(家庭の収入によって安くなる、というプログラムは耳にしますが、それでも珍しいほう)。週5日、フルタイムでデイケアを利用すると1カ月のデイケア費が大体1200~2000ドルなんてケース、珍しくありません。

 日本円にすると、13~23万円!?

 これじゃ、下手するとせっかく仕事に復帰しても、お給料の半分以上がデイケア費に消えていく、というのも大いにあり得るのです。しかもデイケアの費用は、子ども1人につき。まだ小学校にも上がっていない子どもが2人以上いた場合、さらに2倍、3倍になっていきます。そうなると、思いっきり赤字。預けるよりも自分が仕事を辞めて、家で子育てしたほうが、経済的に正解です。

 産休はめちゃくちゃ短いし、デイケアはこれまためちゃくちゃお高い。こんな環境で、家族に頼ったり、夫婦で時間調整したりするのも不可能……。

 そんな状況になったら、アメリカのDUAL夫婦にとっては、片方(特に母親)が数年間スッパリと仕事から離れることも選択肢のようです。そして子ども達が学校に行くようになって時間に余裕ができるようになってから、また新しく仕事を見つけて再就職の道へ。性別や何歳かに関係なく、再就職がそれほど難しくないアメリカだからこそ、可能な選択肢だと言えましょう。

(文・写真/クローニン真木)

クローニン真木

クローニン真木

米ミズーリ州在住。海外生活が人生の半分以上になり、それでも日本人アイデンティティーを保持していると本人は信じているが、近年めっきり周囲からは否定されつつある。高校生と中学生の娘二人の子育てに奮闘しつつ、救急科の看護師としてセントルイス郊外にある総合病院に勤務中。仕事場でよく言われる言葉は「走るなぁ〜っ!」、自宅で子ども達によく言う言葉も「走るなぁ〜っ!」。著書に『アメリカの弁護士は救急車を追いかける―アメリカの不思議なジョーシキ114』(宝島社文庫)。日経トレンディネットで「ミセス・マキのアメリカ消費生活」を連載中。ニュースサイト「Narinari.com」、「TOEIC Test プラス・マガジン」(リント)などに記事を提供している。

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