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「リスクを取れて、前向き」が世界を生き抜ける子

国際的なキャリアの持ち主で京大教授の河合江理子さん。「子どもの適性を見ることが大事。親は先回りし過ぎないで」

特集「うちの子、グローバル人材ですから!」続編。筑波大学附属高校卒業後、奨学金「グルー基金」でアメリカのハーバード大学に進学した河合江理子さん。卒業後はフランスのビジネススクールINSEAD(インシアード)で学び、その後25年近くにわたって欧州の投資銀行や国際決済銀行(BIS)、経済協力開発機構(OECD)などでキャリアを磨いてきました。2012年、在住のスイスから単身赴任する形で京都大学の教授に。2013年からは京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授に就任し、世界で活躍するリーダーの育成に取り組んでいます。自身もグローバル人材である河合さんに、DUAL世代の親として知っておくべきことを伺います。

子どもの興味を邪魔せず、少しだけ応援する


京都大学大学院総合生存学館教授の河合江理子さん

 私の両親は国際的な仕事をしていたわけでなく、留学が決まったときも父に大反対されたほどです。グローバルという環境とはかけ離れていました。

 アメリカへの憧れは幼いころからありました。『ナルニア国物語』など海外の文学も大好きな、ちょっとおませな子どもでしたし、アメリカのテレビドラマ『奥さまは魔女』の日常がとても楽しそう、といった、子どもならではの憧れも抱いていました。

 物が豊かで人もゆったりとしている、伸び伸びとしたアメリカ。でもハーバード大はかなりの競争社会だったため、実際はあまりゆったりとはできませんでしたが。

 母は専業主婦で、娘は都立高校を出た後に日本の大学に入り、就職して結婚、家庭に入るというイメージを抱いていたはずです。ただ私自身は、専業主婦への憧れはなく、何か自分でやりたいという気持ちを秘めていたのです。 

 ただ「友達とスケートに行く」と言ったくらいで「不良になるからダメです」と行かせてもらえなかったという、厳し過ぎる家庭への反発もあったのかもしれません(笑)。

 当時は男女雇用機会均等法の施行前で、大卒女性の就職は厳しく、かといって公務員や医師、弁護士を目指そうとも思いませんでした。環境問題に興味があり、国際的な場で働ければいいというイメージを抱いていました。そんなとき、グルー基金がハーバード大学に進学する奨学生を募集しているということを知ったのです。

 試験を受けたのが、高校3年生の10月。SAT(Scholastic Assessment Test、大学進学適性試験)と志望動機の英文エッセー、高校の成績、英語での面接、先生の推薦状をもって、総合的に判断されました。学費は基金による全額負担でした。

 合格したとき、家族を含め、周囲も喜んではくれましたが、「君も変わったことをするね」といった反応が印象的でした。

 でもそんなふうに、「放っておいてくれて邪魔をしない。道が決まったら少しだけ応援してくれる」という距離感がありがたかったのだと、今振り返って感じています。

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