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猪熊×保坂 時を忘れて遊んだ経験が子どもを育てる

教育ジャーナリスト・猪熊弘子さんと世田谷区長・保坂展人さんの対談。「やりたいことがない」子どもの出現は、大人の教育のせい(後編)

前回記事「母たちの教育虐待 優等生は中学で燃え尽きる」に続き、先ごろ、玉川区民会館で行われた世田谷区長・保坂展人さんとのトークイベント「うちの子にとってよい『教育』ってなんだろう?」からダイジェストで紹介していきます。

大人になっても「やりたいこと」が分からない子ども達

保坂展人さん(以下、敬称略) 若い起業家達と話をする機会も多いのですが、僕が危惧しているのは「やりたいことが無い」若い人が少なくないことなんです。僕らの世代からすれば、若者がやりたいことが無いなんて、それはないだろうと思うんですが……。

猪熊弘子さん(以下、敬称略) 同じようなことを感じています。今どきの若い編集者と仕事をすると、売れている本のデータを基に、会社で受け入れられそうだとか、広告がよく入りそうだという理由で企画を持ってくるんです。自分の熱意から「どうしてもこういう本を作りたい!」と自発的に企画を出す感じではない。それでつい「あなたが本当にやりたい企画は何なの?」と突っ込むと「特に無い」って(笑)。

保坂 その点、オランダの子ども達の、自分のやりたいことを切り開いていく力には感心させられました。2014年の5月にオランダを訪問したのですが、そのときに接した子ども達は、何カ国語かを自由に操り、みんなの前で演説をしたり。訪問した小学校では年齢の違う子ども達がテーブルを囲んで一緒に勉強をしていました。

 学習内容も一人ひとり違う。しかも、同じ学年の子どもでも使っている教材が違うんです。先生が2人しかいないのになぜそんなことが可能なのかといえば、子ども同士の教え合いが成立しているから。子ども達は自分が使う教材も自分で決めていました。

猪熊 保坂さんのオランダ報告書(「平成26年度 海外教育視察(オランダ)報告書」)を拝読して面白いなと感じたのは、子ども達が授業中によく立ち歩くということ。そしてそれをうるさくとがめる大人もいない。日本ではいかにじっと静かに席に着いていられるかどうかを一番に教育されがちです。


保坂展人・世田谷区長(左)と猪熊弘子さん(右)

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